2018.04.16
4月11日(現地時間10日)、ユタ・ジャズのルーキー、ドノバン・ミッチェルが、ゴールデンステート・ウォリアーズとの試合に臨んだ。
この試合が始まる前の時点で、182本の3ポイントシュートを成功させていたミッチェルは、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)が2012-13シーズンに記録したルーキーの最多3ポイントシュート成功数(185本)にあと3本まで迫っていた。
するとミッチェルは、ウォリアーズ戦の第1クォーターで2本の3ポイントシュートを成功。第2クォーター残り1分40秒にジョー・イングルズのアシストでこの日3本目の長距離砲を決めてリラードの記録に到達。そして第3クォーター、残り6分48秒にリッキー・ルビオのアシストで4本目の3ポイントシュートがリムを突き刺し、NBA新記録を打ち立てた。
Congrats to @spidadmitchell of the @utahjazz on becoming the rookie three-point leader! #TakeNote #ThisIsWhyWePlay #NBARooks pic.twitter.com/4NkKci9H74
— NBA (@NBA) April 11, 2018
試合は第2クォーター途中からジャズが20点前後をリードする展開が続く。結局、ジャズは昨季王者ウォリアーズに一度もリードを許さない試合運びで119-79と完勝し、48勝目(33敗)をマーク。
ミッチェルは今季、78試合をプレーして平均33.4分20.5得点3.7リバウンド3.7アシスト1.5スティールをマーク。ルーキーながら得点でチームトップの数字を残しており、昨年のドラフト1巡目13位指名ということを考えれば、申し分ない成績。リラードが新人王を獲得した時の平均19.0得点3.1リバウンド6.5アシストと比較しても、決して見劣りしない成績を残している。そのため、例年であればミッチェルの新人王は当確と言っていい。
ところが、今季の新人王争いはそうもいかない。フィラデルフィア・セブンティシクサーズのベン・シモンズとミッチェルの一騎打ちとなっているからだ。
208センチの大型ポイントガードのシモンズは、シクサーズを2000-01シーズン以来となるシーズン50勝以上へと導き、現在15連勝と、リーグで最も勢いのあるチームの主軸として活躍している。個人成績で見ても、80試合に出場し、平均33.9分15.9得点8.2リバウンド8.2アシスト1.8スティールと見事な数字をマーク。トリプルダブル達成数ではリーグ3位となる12回となっており、新人としては歴代2位という高水準となっている。
ミッチェルとシモンズは、いずれも新人王に十分値する成績とインパクトを残しているのは間違いない。そして、両選手がそれぞれ所属するジャズとシクサーズがプレーオフ進出を決めたため、どちらか1人を新人王とするのはきわめて難しくなっていると言えるだろう。
ここまでくると、今季の新人王はミッチェルとシモンズの同時受賞という形がベストなのかもしれない。
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