2018.04.17
今からちょうど22年前。1995年に創設された新興チーム、トロント・ラプターズのルーキー、デーモン・スタッダマイヤー(元ポートランド・トレイルブレイザーズほか)が、ルーキーの3ポイントシュート成功数で歴代トップに立った日だった。
これまでのトップは、オーランド・マジックのデニス・スコット(元マジックほか)が、90-91シーズンに残した125本。スタッダマイヤーは96年3月25日(現地時間24日)に行われたシカゴ・ブルズ戦で、8投中6本の3ポイントシュートを決めて126本に到達し、記録を塗り替えたのである。
95-96シーズンのブルズと言えば、歴代最多(当時)となるシーズン72勝を挙げた最強チーム。マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピペン、デニス・ロッドマン(いずれも元ブルズほか)をはじめとする百戦錬磨のベテラン軍団を、名将フィル・ジャクソンHCがチームとして1つにまとめたNBA史上最高傑作と言われる強さを誇っていた。
そんな中、95年ドラフト1巡目全体7位指名で入団した178センチのレフティー、スタッダマイヤー率いるNBA初年度のラプターズは、3万6,131人のファンが埋めつくしたホームのスカイドームでブルズを109-108で勝利するという大金星を挙げた。スタッダマイヤーは6本の3ポイントシュート成功を含む30得点11アシストを奪い、最大の殊勲者となったことで、記念すべき日だったと言えるだろう。
なお、このシーズンでスタッダマイヤーが残した3ポイントシュート成功数は133本。96年当時としては新人として最も多い成功数ではあるものの、現在この部門でトップを誇るのはブレイザーズのデイミアン・リラード。2012-13シーズンに、リラードは185本の3ポイントシュートを決めている。
そして今季、リラードの記録を上回る可能性を持つルーキーがいる。ユタ・ジャズのドノバン・ミッチェルだ。昨年のドラフト1巡目全体13位でデンバー・ナゲッツに指名され、ドラフト当日にジャズヘトレードされたシューティングガード、ミッチェルは3月24日(同23日)終了時点で165本の3ポイントシュートを決めており、残り9試合となっている。平均成功数(2.4本)をキープすれば9試合で21.6本。単純計算でシーズン終了後には186.6本となる。
興味深いことに、ミッチェル擁するジャズがシーズン最終戦(現地時間4月11日)に戦うのは、リラード率いるブレイザーズ。以前、リラードは現地メディアへ「ミッチェルが新人王だと思う。ルーキーでオフェンスの中心を担っていることはすばらしい」と語っており、ミッチェルの実力を認めていた。
プレーオフ出場争い、そしてシード順を巡るし烈な戦いが続く中、記録保持者リラードの前でミッチェルの新記録樹立という記念すべきシーンは生まれるのか。最終順位と共に、ミッチェルの記録にも注目したい。
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