延長戦で真価を発揮したバトラー
4月12日(現地時間11日)、NBAはレギュラーシーズン最終戦の12試合が行われた。
46勝35敗で並んでいたミネソタ・ティンバーウルブズとデンバー・ナゲッツは、ウルブズのホームでウエスタン・カンファレンス8位の座を懸けて直接対決。
ウルブズはカール・アンソニー・タウンズ、ナゲッツはニコラ・ヨキッチという両センターを軸に加点。前半は62-54とウルブズの8点リードで折り返す。
後半に入ると、ヨキッチが第3クォーターだけで17得点を挙げるスパークで、ナゲッツが点差を縮めていく。途中、1点差まで詰め寄るも、ウルブズが逆転を許さない展開で第4クォーターへ。
ウルブズ5点リードで迎えた最終クォーター。ウルブズが加点し、ナゲッツがその度に点差を縮め、残り1分59秒でジャマール・マレーのレイアップが決まり、ついに101-101の同点となった。
しかし、そこから両チームとも得点することができず、プレーオフ最後のスポットを懸けた試合は延長へ突入。
この延長で真価を発揮したのは、ウルブズのジミー・バトラーだった。チームが挙げた11得点のうち、7得点を奪う殊勲の活躍。ナゲッツは残り3分15秒にウィル・バートンが3ポイントシュート、残り2分28秒にはポール・ミルサップがジャンパーを決め、2度リードしたものの、延長では5得点しかできなかった。
試合は残り1分19秒にウルブズのジェフ・ティーグが逆転となるショットを決め、最後はバトラーのフリースローで決着。最終スコア112-106でウルブズが逃げ切りに成功した。
The longest playoff drought in the NBA is over.
The @Timberwolves are headed to the #NBAPlayoffs for the first time in 14 years! pic.twitter.com/Dr2YF7veBs
— NBA TV (@NBATV) April 12, 2018
チームとして勝利をつかんだウルブズ
これでウルブズは2004年以来、14年ぶりのプレーオフ進出。バトラーがチームトップの31得点5リバウンド5アシスト、タウンズが26得点14リバウンド、アンドリュー・ウィギンズが18得点、ティーグが17得点とバランスよく得点。
一方のナゲッツは、ヨキッチがゲームハイの35得点10リバウンド、バートンが24得点8リバウンド5アシスト、マレーが20得点6リバウンド6アシストをマークしたものの、2年連続でプレーオフ出場を1勝差で逃すこととなった。
試合後、現地メディアからマイクを向けられたバトラーに対し、会場からは祝福とともに“MVPコール”が沸き起こった。「俺たちはハードにプレーしてきた。相手チームに対しても、一生懸命ガードしてきたんだ。この勝利はチームとしての努力のお陰さ」とバトラー。
プレーオフ初出場となるタウンズやウィギンズだけでなく、選手やファン、ウルブズという組織、そして就任2季目のトム・シボドーHCにとっても、プレーオフ出場を決めたことは大きな自信となったに違いない。