ウエスト8位を懸けた直接対決は延長の末ウルブズがナゲッツを下し14年ぶりのPO出場!

ナゲッツとの最終戦に勝利したウルブズのバトラー(左)とタウンズ(右)[写真]=Getty Images

延長戦で真価を発揮したバトラー

 4月12日(現地時間11日)、NBAはレギュラーシーズン最終戦の12試合が行われた。

 46勝35敗で並んでいたミネソタ・ティンバーウルブズとデンバー・ナゲッツは、ウルブズのホームでウエスタン・カンファレンス8位の座を懸けて直接対決。

 ウルブズはカール・アンソニー・タウンズ、ナゲッツはニコラ・ヨキッチという両センターを軸に加点。前半は62-54とウルブズの8点リードで折り返す。

 後半に入ると、ヨキッチが第3クォーターだけで17得点を挙げるスパークで、ナゲッツが点差を縮めていく。途中、1点差まで詰め寄るも、ウルブズが逆転を許さない展開で第4クォーターへ。

ヨキッチはフィールドゴール25投中14本、そのうち4本の3ポイントを決める大暴れを見せた[写真]=Getty Images

 ウルブズ5点リードで迎えた最終クォーター。ウルブズが加点し、ナゲッツがその度に点差を縮め、残り1分59秒でジャマール・マレーのレイアップが決まり、ついに101-101の同点となった。

 しかし、そこから両チームとも得点することができず、プレーオフ最後のスポットを懸けた試合は延長へ突入。

バトラーは攻防両面で大活躍。ディフェンス面でもウルブズのリングを守り抜いた[写真]=Getty Images

 この延長で真価を発揮したのは、ウルブズのジミー・バトラーだった。チームが挙げた11得点のうち、7得点を奪う殊勲の活躍。ナゲッツは残り3分15秒にウィル・バートンが3ポイントシュート、残り2分28秒にはポール・ミルサップがジャンパーを決め、2度リードしたものの、延長では5得点しかできなかった。

 試合は残り1分19秒にウルブズのジェフ・ティーグが逆転となるショットを決め、最後はバトラーのフリースローで決着。最終スコア112-106でウルブズが逃げ切りに成功した。

チームとして勝利をつかんだウルブズ

 これでウルブズは2004年以来、14年ぶりのプレーオフ進出。バトラーがチームトップの31得点5リバウンド5アシスト、タウンズが26得点14リバウンド、アンドリュー・ウィギンズが18得点、ティーグが17得点とバランスよく得点。

 一方のナゲッツは、ヨキッチがゲームハイの35得点10リバウンド、バートンが24得点8リバウンド5アシスト、マレーが20得点6リバウンド6アシストをマークしたものの、2年連続でプレーオフ出場を1勝差で逃すこととなった。

 試合後、現地メディアからマイクを向けられたバトラーに対し、会場からは祝福とともに“MVPコール”が沸き起こった。「俺たちはハードにプレーしてきた。相手チームに対しても、一生懸命ガードしてきたんだ。この勝利はチームとしての努力のお陰さ」とバトラー。

 プレーオフ初出場となるタウンズやウィギンズだけでなく、選手やファン、ウルブズという組織、そして就任2季目のトム・シボドーHCにとっても、プレーオフ出場を決めたことは大きな自信となったに違いない。

最終戦でプレーオフ進出を決めたウルブズ。現地時間14日から始まる1回戦でどのようなパフォーマンスを見せるのか、期待したい[写真]=Getty Images

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