第3Qだけで50得点と大爆発したロケッツがウルブズに圧勝! シリーズ突破に王手

第3Qに挙げた22得点を含むゲームハイの36得点をたたき出したハーデン[写真]=Getty Images

ロケッツが後半に30点以上の大差をつけて圧倒!

 4月24日(現地時間23日)、ヒューストン・ロケッツ(2勝)とミネソタ・ティンバーウルブズ(1勝)のシリーズ第4戦が、ウルブズのホーム、ターゲット・センターで行われた。

 第1クォーター。ウルブズはジミー・バトラーアンドリュー・ウィギンズらのショットで加点。対するロケッツは、トレバー・アリーザが最初の約3分だけで3本の3ポイントシュート成功を含む11得点と活躍し、僅差の展開に。

 ロケッツはその後、ジェームズ・ハーデンエリック・ゴードンクリス・ポールのショットが決まるも、ウルブズはベンチスタートのデリック・ローズジャマール・クロフォードのドライブで応戦し、21-21の同点でこのクォーターを終える。

 第2クォーターに入り、ウルブズはカール・アンソニー・タウンズやバトラーの活躍で、残り6分39秒には6点をリード(39-33)。するとロケッツはネネのレイアップを皮切りにハーデンが8連続得点を挙げて43-39と一気に逆転。しかしウルブズはタウンズやローズの得点でロケッツに食らい付き、50-49のロケッツ1点リードで試合を折り返す。

タウンズはチームトップとなる22得点15リバウンドを奪う奮闘を見せた[写真]=Getty Images

 ウルブズがロケッツ相手にこの日も健闘していたかに見えたが、それはあくまで前半まで。この日のロケッツは、第3クォーター開始からハーデンとポールが11連続得点を奪い、残り9分6秒で12点リード(61-49)。ウルブズはバトラーやウィギンズが加点していくも、ロケッツは攻撃の手を緩めず、ハーデンとポールを中心に一気に攻めたてた。

 第3クォーターにロケッツが挙げた得点はなんと50。プレーオフにおける1クォーターの得点でNBA史上2位という大爆発を見せた。そのうちハーデンが22得点、ポールが15得点を奪う活躍で、このクォーター終了時の両チームの得点差は31点(100-69)にまで拡大していた。

 第4クォーター序盤。とどめとばかりにポールとネネが加点し、ロケッツはウルブズ相手に35点差(104-69)という絶望的な大差をつけて、リーグトップシードの実力をいかんなく発揮。

この日のポールはショットが好調。3ポイントも5投中3本を成功させた[写真]=Getty Images

 その後ウルブズは徐々に点差を詰めていき、残り1分には15点ビハインドまで迫ったものの、この日はこれが限界だった。最終スコア119-100でロケッツが快勝し、シリーズ戦績3勝1敗でカンファレンス・セミファイナル進出に王手をかけた。

プレーオフ仕様に切り替わったロケッツ

 ロケッツはハーデンがゲームハイの36得点に4スティール、ポールが25得点6リバウンド6アシスト5スティールと両輪が爆発。さらにアリーザが15得点、クリント・カペラが14得点17リバウンド4ブロック、ベンチスタートのゴードンが18得点をマーク。

 敗れたウルブズでは、タウンズが22得点15リバウンド、バトラーが19得点9リバウンド5アシスト、ウィギンズが14得点。ベンチスタートのローズが17得点6リバウンド4アシスト、クロフォードが10得点4アシスト3スティールを挙げるも、1勝3敗で窮地に追い込まれた。

 ハーデンは試合後、『NBA on TNT』に対して、「俺たちにスイッチが入ったのさ。プレーオフが始まってから、俺たちはずっとこのスイッチを入れようとトライしていたんだ」とコメント。過去3戦を2勝1敗とリードしていたが、ここにきてようやく“プレーオフ仕様”のロケッツに切り替わったようだ。

本来のスコアリングマシンへと戻りつつあるハーデン[写真]=Getty Images


 26日(同25日)に行われる第5戦はロケッツのホーム、トヨタ・センターが会場となる。波に乗るロケッツがシリーズ4勝目を挙げて決着をつけるのか。それとも、ウルブズが粘って第6戦へとつなげることができるのか。特に、ウルブズがロケッツのオフェンスに対応できるかに注目してみたい。
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