ロケッツをリーグトップの65勝へと導き、自らは得点王を獲得
6月26日(現地時間25日)、カリフォルニア州サンタモニカのバーカー・ハンガーにて、『2018 NBAアワーズ』が行なわれた。
MVP(最優秀選手賞)の最終候補には、アンソニー・デイビス(ニューオリンズ・ペリカンズ)、ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)の3人がリストアップされていた中、ハーデンが受賞。
今季のハーデンは開幕から高得点を連発し、ロケッツを何度も勝利へと導いた。出場72試合のうち、11試合で40得点以上、そのうち4試合で50得点以上を奪っている。1ケタ得点の試合はなく、全試合で2ケタ得点を挙げた点も光った。
リーグトップの平均30.4得点を記録したハーデンは、5.4リバウンド8.8アシスト1.8スティールに加え、3ポイントシュートの試投数(722本)と成功数(265本)、フリースロー試投数(727本)と成功数(624本)でリーグトップをマーク。フリースロー試投数と成功数でリーグ最多を記録したのは今季で4年連続となった。
ハーデン率いるロケッツは、11連勝以上を3度も記録するなど爆走し、フランチャイズ史上ベストとなる65勝17敗。レギュラーシーズンでリーグトップの成績を残してみせた。MVP受賞後、ハーデンはこう語っている。
「NBAに多大なる感謝を申し上げます。NBAとレジェンドの方たちは、私が愛するゲームをプレーできる道を切り開いてくれました。ロケッツという組織、そしてヒューストン(H-town)にも多大なる感謝を申し上げます」。
ロケッツの選手がMVPを獲得したのは、79年と82年のモーゼス・マローン、94年のアキーム・オラジュワン(共に元ロケッツほか)以来、3人目。『ESPN Stats & Info』によると、平均30得点以上、所属チームが65勝以上を挙げてMVPを獲得したケースは4人目だという。
ちなみに、ハーデンはオクラホマシティ・サンダー在籍時の12年に最優秀シックスマン賞にも輝いている。NBA史上、シックスマン賞とシーズンMVPを獲得したことで、ビル・ウォルトン(元ポートランド・トレイルブレイザーズほか)に次ぐ史上2人目の選手となった。ウォルトンはブレイザーズ在籍時の78年にMVP、ボストン・セルティックス在籍時の86年に最優秀シックスマン賞を獲得している。
28歳のハーデンは現在、選手として全盛期を迎えていると言っても過言ではない。今季は実現できなかったが、来季こそ念願のチャンピオンリングを獲得すべく、さらなる活躍に期待したい。