実現すれば、シクサーズはイーストの“スーパーチーム”へと変貌する
6月22日(同21日)に行われた「NBAドラフト2018」終了後、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのオールスターセンター、ジョエル・エンビードが複数の現地メディアへ対してこう語っていた。
「俺たちのプロセスはとても良い方向へ進んでいる。50勝以上したし、このチームには多くの才能あふれる選手たちがいる。(この夏に)また1つ別のピースを加えることで、俺たちの成功を手助けしてくれることだろう」。
シクサーズは今季52勝30敗でイースタン・カンファレンス3位に立ち、プレーオフではカンファレンス・セミファイナルへ進出するなど、着実に良い方向へと突き進んでいると言っていい。
シクサーズには24歳のエンビードをはじめ、208センチの長身ポイントガードで今季の新人王に輝いたベン・シモンズ(21歳)、非凡な能力を誇るダリオ・シャリッチ(24歳)、昨年のドラフト全体1位指名のマーケル・フルツ(20歳)と、リーグでも最高級のヤングコアを擁している。
今夏、キャップスペースに余裕を持つシクサーズは、一気に優勝候補へと飛躍すべく、超大物FA選手を獲得しようとしている。その筆頭候補が、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)だという。
6月28日(現地時間27日)、エンビードは『USA Today』へ今夏のフリーエージェント(FA)獲得競争について語った。
「彼(レブロン)は現時点において、リーグにおけるベストプレーヤー。だから(加入すれば)彼は俺たちを新たな次元へと導いてくれると俺は思ってる。最終的に、俺はチャンピオンになりたいんだ。俺はチャンピオンシップを勝ち取りたいし、フィラデルフィアという町にチャンピオンシップをもたらしたい。そのためなら何だってしたいんだ」。
もし仮にレブロンがシクサーズ加入となれば、おのずとイーストの優勝候補筆頭となるだろう。主力選手にケガが続出して野戦病院にでもならない限り、ファイナル進出は堅いと言えるほど、イーストにおける“スーパーチーム”に変貌するはずだ。
レブロンとしても、イーストから覇権奪回を目指すのであれば、エンビードとシモンズという、ヤングコアながらリーグ有数の実力者がそろうシクサーズが最も魅力的に映るのではないだろうか。