レイカーズでレブロンとチームメートになったスティーブンソン「実に面白いこと」

筋骨隆々の肉体から繰り出すアグレッシブなプレーが魅力のスティーブンソン[写真]=Getty Images

レブロンからゲームにもたらす効果を称賛されたスティーブンソン

 7月11日(現地時間10日)、ロサンゼルス・レイカーズと正式に契約を結んだランス・スティーブンソンが、カンファレンスコールで現地メディアに現状を語った。

 昨季まで、インディアナ・ペイサーズの主力を務めていたスティーブンソンは、プレーオフでレブロン・ジェームズ(現レイカーズ)と何度も白熱したマッチアップを繰り広げてきた。身長ではレブロン(203センチ)とスティーブンソン(196センチ)には約7センチの差があり、体重でもレブロンのほうが上なのだが、両者とも屈強な肉体と強じんなメンタリティーを持っており、特にプレーオフのような大一番ではどんな相手であろうと立ち向かっていく。

 そのため、スティーブンソンはレブロンとマッチアップすることが多く、身体をぶつけ合うフィジカルコンタクトは当然、ラフなプレーになることもあった。スティーブンソンがレブロンの顔をめがけて意図的に息を吹きかけて集中力を途切れさせる心理戦を仕掛けたこともあり、両者のマッチアップは多くのハイライトシーンを生み出した。

 今季からレイカーズでレブロンとチームメートになることについて、スティーブンソンはこう語っていた。

 「俺は(レブロンと)同じチームにいる、何だか本当に面白いね。俺が彼と一緒にプレーすることで、どのようなものをチームに持ち込むことができるのかを見るのがとても楽しみなんだ。彼はベストプレーヤーの1人だからね。信じられないようなことが起こるだろうな。(このチームに)乗り込むのが待ちきれないね」。

 クリーブランド・キャバリアーズからレイカーズに移籍したレブロンから、リクルートされたスティーブンソン。レブロンはスティーブンソンがゲームにもたらす効果を称賛していたという。スティーブンソンはNBAファイナル出場経験こそないものの、カンファレンス・ファイナルには2度出場しており、当時レブロンが所属していたマイアミ・ヒートと激戦を演じてきた。

ヒート時代、4年連続でイーストを制したレブロン(左)にとって、スティーブンソン(右)擁するペイサーズは最大のライバルの1つだった[写真]=Getty Images

 今季からコンビを組むレブロンとスティーブンソンによるタフでフィジカルなディフェンスだけを見ても、相手チームの選手が戦々恐々となってしまってもおかしくはない。レブロンほどではないにせよ、スティーブンソンもオールラウンドなスキルを持っており、オフェンスとディフェンスの両面において、ゲームにインパクトをもたらすことができるはずだ。

スティーブンソンも期待する新生レイカーズのロースター

 レイカーズにはレブロンとスティーブンソンをはじめ、2連覇を達成したゴールデンステート・ウォリアーズでローテーションを務めたジャベール・マギー、そして2008年にボストン・セルティックスで優勝し、豊富なプレーオフ経験を持つラジョン・ロンドも加入している。スティーブンソンは今季のレイカーズについてこう語っている。

 「このチームには多くの非利己的な選手や勝者がいる。それに多くの可能性を秘めた若手もそろっている。だから異なる方法で試合に勝つことができるだろうね。今シーズン、俺たちは間違いなくそれをコート上で見せることができると俺は思ってる」。

 レイカーズは今季開幕までに、ロースターに厚みをもたらすべく、さらに新戦力を獲得するだろうが、スティーブンソンが語ったように現有戦力でも非常に魅力的なロースターと言っていい。

 世界最高峰のバスケットボールリーグであるばかりか、世界屈指のエンターテインメントでもあるNBAで、新生レイカーズがどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。開幕を心待ちにしているのは、ファンだけではないようだ。

ドライブからチームメートの得点機会を演出できるスティーブンソン。レイカーズでどんな活躍を見せてくれるのか楽しみだ[写真]=Getty Images

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