NBA通算得点1位のカリーム・アブドゥル・ジャバーがG.O.A.T.について言及

キャリア20シーズンで平均24.6得点11.2リバウンド2.6ブロックを残したジャバー[写真]=Getty Images

MJやレブロン、チェンバレンらレジェンドたちによる“No.1決定戦”

 NBAファンならば、“G.O.A.T.”という言葉を一度は見たり聞いたことがあるのではないだろうか。

 これは“Greatest Of All Time”の頭文字を取ったもので、“史上最強”を意味する。シーズン中やプレーオフの期間に驚異的なパフォーマンスを見せたスター選手にこの言葉を投げかける人もいるのだが、たいていはオフシーズンに議論する人が多い。

 この“G.O.A.T.議論”で頻繁に名前が挙がるのは、MJことマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)やレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、アービン“マジック”ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)、コービー・ブライアント(元レイカーズ)、ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)といった歴代有数のスーパースターたちだ。

この論争で最も名前が挙がるのは、やはりジョーダン[写真]=Getty Images

 そしてもちろん、通算得点においてNBA歴代1位の3万8,387得点を挙げた伝説の巨人、カリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)もこの話題に入ってくる。

“G.O.A.T.論争”に対するジャバーの持論は的確そのもの

 今回は、ジャバーが現地メディア『The Undefeated』とのインタビューで“G.O.A.T.”について自身の見解を述べていたので紹介したい。

 「“G.O.A.T.”について語り合うことは、ピザでも待ちながら椅子に座っている時とかにいい気晴らしとなるだろうね。でもそれは『空を飛ぶ能力と透明人間になれる能力、どっちがすごい?』といった議論と同じようなもの。私がこの議論に入ってくるかどうかは知らないけどね。私は現役時代、誰よりもハードにプレーし、チームメートたちを何度も助けてきた。私にとっては、これこそが最も重要なことだと思う」。

 ジャバーはキャリア20シーズンでミルウォーキー・バックスとレイカーズでプレー。6度の優勝に6度のシーズンMVP、ファイナルMVPに2度輝いたことをはじめ、19度のオールスター選出に15度のオールNBAチーム選出、11度のオールディフェンシブチーム選出など、NBAで成し遂げてきた功績の数々は枚挙にいとまがない。

レイカーズではマジック(左)と共に5度も優勝に導いたジャバー(右)[写真]=Getty Images

 どうやらジャバーは、“G.O.A.T.”に対してあまり快く思ってはいないようだ。ジャバーはこう続けた。

 「“G.O.A.T.”と言う必要はないと私は思う。なぜなら、すべての選手がそれぞれユニークな状況でプレーしているからだ。これまでプレーしてきた選手たちは、それぞれが異なったポジション、異なるルール、そして異なるチームメート、異なるコーチたちの下でプレーしてきたからだ。だから選手たちそれぞれが環境にアジャストする必要があったし、より良い選手になるべくその道筋を探してきた。精鋭部隊ではないんだ。だから(G.O.A.T.というのは)複数存在するということでいいと思ってる」。

近年この論争に名を連ねるのはコービー(右)とレブロン(左)[写真]=Getty Images

 ジャバーが語ったように、これまでプレーしてきたレジェンドたちと現代の選手とでは、それぞれポジションも違えばルールにも差異がある。同じポジションといえども、これまでのNBA史の中で変化を遂げてきたポジションもあるため、一概にフラットな視点で優劣をつけることはできない、というのが最も的を射た意見と言えるだろう。

 その点で、ジャバーは実に的確な指摘をしたと言っていい。今夏はレブロンがレジェンドぞろいのレイカーズに加入したことで、“G.O.A.T.論争”はさらに白熱しそうだが、結論はそれぞれの捉え方で良いのかもしれない。

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