キッドの故郷ベイエリアに本拠地を置くウォリアーズの指揮官が第一希望?
ポイントガード(PG)として、NBA史上屈指の実績を残してきたジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)。キャリア19シーズンでこの男が積み重ねた1万2,091アシストと2,684スティールは、いずれもジョン・ストックトン(元ユタ・ジャズ)に次ぐNBA歴代2位という輝かしい記録となっている。
また、キャリアを重ねる中で磨いてきた3ポイントシュートは試投数(5,701本/歴代6位)、成功数(1,988本/歴代9位)ともに歴代トップ10にランクイン。キッドはポイントガードとしては193センチ92キロという恵まれた体格を持ち、キャリア平均12.6得点6.3リバウンド8.7アシスト1.9スティールを記録。通算トリプルダブルの達成回数(107回)では歴代3位に君臨している。
キッドは13年の現役引退直後にブルックリン・ネッツのHCへ就任。ネッツで1シーズンを指揮すると、翌14年から昨季途中までミルウォーキー・バックスで3シーズン以上、指揮官を務めた。
今年1月中旬にバックスの指揮官を解任されたキッド。この歴代有数のPGは今年のバスケットボール殿堂入りが決まっており、来月にはその式典に参加することが確実視されている。
そんな中、キッドが現地メディア『Yahoo Finance』に対して、興味深いことを話していたので紹介しよう。
キッドは「18Birdies」というゴルフのアプリに関するインタビューで、こんな言葉を残していた。
「いつの日か、ベイエリアでコーチとして戻ってくることができたらいいね。そこは私にとって常にホームだから。それは(ベイエリアにある)高校か、大学かもしれない。もしくは、スティーブ・カー(ゴールデンステート・ウォリアーズHC)が辞めた後、ウォリアーズの指揮官としてコートに復帰できたらいいね」。
今夏ウォリアーズと延長契約を結んだカーHCが今後数年の間に指揮官の座を誰かに譲るとは思えないが、キッドはいつの日かウォリアーズで指揮を執りたいと考えているという。
キッドはカリフォルニア州サンフランシスコで生まれ、高校、大学時代もカリフォルニア州で過ごしてきた。現役時代こそ故郷でプレーすることができなかったものの、コーチとして指揮するチャンスがあると考え、狙いを定めているようだ。
今後、キッドがウォリアーズのコーチングスタッフに加わることとなれば、その可能性は十分あるのではないだろうか。