サンダー期待の若手ジェレミー・グラント「僕らは間違いなく優勝候補の一角だ」

キャリア5年目の今季、成長が期待されているグラント[写真]=Getty Images

カーメロ退団により、今季は先発PFへの昇格が予想される成長株

 8月22日(現地時間21日)、現地メディア『HoopsHype』にて、オクラホマシティ・サンダーのジェレミー・グラントのインタビューが掲載された。

 キャリア4年目を終えた24歳のグラントは、今夏サンダーと3年2,700万ドルで再契約。203センチ95キロの両フォワードをこなすロールプレーヤーで、カーメロ・アンソニー(現ヒューストン・ロケッツ)退団により、今季は先発パワーフォワード(PF)を務める可能性がある期待の若手である。

 昨季のグラントは81試合(うち先発は1試合)に出場し、平均20.3分8.4得点3.9リバウンド1.0ブロックをマーク。ユタ・ジャズとのプレーオフ1回戦でも6試合すべてに出場し、平均22.2分7.2得点3.3リバウンドを記録。攻防両面でベンチからアグレッシブなプレーを見せ、チームに貢献していた。

 プレータイム増加が見込める今季について、グラントはこう語っている。

 「(サンダーのような)優勝候補のチームで重要な時間帯に出場すること、そしてプレータイムを伸ばすことができることにとてもエキサイトしている。この組織において、僕はチームのために何ができるかを見せるチャンスを得たんだ。今回の契約で、彼ら(サンダー)は僕に対して信頼していることを示してくれた。今はシーズン開幕が待ち遠しいし、エキサイトしているよ」。

 今季のサンダーは、2シーズン連続で“平均トリプルダブル”をマークしたラッセル・ウェストブルック、今夏再契約したオールスターのポール・ジョージという2大巨頭を中心に、インサイドの用心棒スティーブン・アダムズやリーグ有数のディフェンダーであるアンドレ・ロバーソン、ストレッチ4タイプのパトリック・パターソン、身体能力に優れたビッグマンのナーレンズ・ノエル、ドライブから高得点を挙げるデニス・シュルーダーなど、豊富なタレントがそろっている。

豪快なダンクやブロックなど、エネルギッシュなプレーでチームを盛り立てるグラント[写真]=Getty Images

課題とされる3ポイントを向上させて、サンダーのXファクターになれるか?

 グラントはロールプレーヤーとしてサンダーの主力を務めることが濃厚なのだが、ウェストブルックやジョージ、シュルーダーらとプレーするにあたって、3ポイントシュートの改善が課題として挙げられている。キャリア通算で成功率は30.1パーセント、昨季は29.1パーセントという成功率に終わっていた。

 「シューティングについては、間違いなく僕はアップダウンが激しい。ある年は良くても、次の年になると成功率がダウンしてしまうくらいだからね。これまでの経験で学んだことの1つは、夏の間にゲームで繰り返し放っていく必要があるということ。この夏、僕はできる限りゲームの中で放つようにしたし、より速くボールをリリースすること、そしてゲームスピードの中でシミュレートしながら放つようにトライしたんだ。ワークアウトとゲームにおけるシューティングは大きな違いがあるから」。

昨季の3P成功率は、ホーム(32.8%)とアウェー(25.0%)でも大きな差があった。今季は35%前後の確率まで高めたいところ[写真]=Getty Images

 スモールラインナップではセンターを務める可能性もあるグラント。この男が3ポイントシュートをコンスタントに決めることができれば、サンダーにとっても大きなプラスとなるはずだ。

 そして充実の戦力で臨む今季、グラントはチームに対して大きな自信を持っていることを明かした。

 「僕らは間違いなく優勝候補の一角だと感じている。このチームは信じられないほどすばらしいタレントを擁しているから。正直な話、ウエストに所属する他のトップチームたちとも肩を並べることができるんじゃないかな。皆ができる限りハードなプレーをすることで、本当に特別なことを成し遂げる、すばらしい機会があると思ってる」。

 今季もウエスト上位進出候補に挙がっているサンダー。グラントの成長しだいでは、ウエストのトップ争いを演じるチームへと飛躍を遂げるかもしれない。

サンダーの大黒柱ウェストブルック(左)としても、グラント(右)の成長はそのままチーム力アップに直結すると考えているはず[写真]=Getty Images

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