トレーナーのブランドン・ペインはスミスJr.の適応力を称賛
昨年のドラフト1巡目9位でダラス・マーベリックスに指名されたデニス・スミスJr.は、ルーキーシーズンとなった昨季、69試合すべてに先発ポイントガードとして出場し、平均29.7分15.2得点3.8リバウンド5.2アシスト1.0スティールをマークし、オールルーキーセカンドチームに選出された。
190センチ88キロのスミスJr.は、爆発的な身体能力を武器に、アクロバティックなプレーの数々で観客をゲームに引き込んだ。ショット全般の精度はまだ改善の余地があるものの、ファンを惹きつけることのできる魅力的な選手である。
すると今季の開幕まで2か月をきった8月29日(現地時間28日)、スミスJr.の能力を絶賛する者が現れた。
男の名はブランドン・ペイン。2011年からステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)のトレーナーを務めており、2度のシーズンMVPを獲得する選手にまで引き上げた陰の功労者である。
ペインはスミスJr.について、現地メディア『247Sports』へこう語っていた。
「私はステフと長らくワークアウトしており、彼がメインの選手ではあるんだが、デニスにはとても注目している。デニスにはNBAでオールスター選手になることができる能力があると信じているんだ。いずれ彼が(オールスターに)選出される可能性があると私は思ってる」。
スミスJr.が所属するウエスタン・カンファレンスのバックコートには、カリーとジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)を筆頭に、ラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)やデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、クレイ・トンプソン(ウォリアーズ)といったリーグ有数のガードがそろっている。こういった選手たちの中からオールスターに選ばれるためには平均20得点以上を残したうえで、チームをプレーオフ進出レベルまで押し上げていく必要があるだろう。
ペインはスミスJr.についてこう続ける。
「基本を学んでいく中で、彼はすばらしい動きを見せていたよ。私が要求したことについて、すぐさまやってのけたんだ。我々はまだ1か月半しか一緒にワークアウトしていないから、これはなかなか難しいことなんだ。だから私が教えたことを彼がキープし続けることができれば、(オールスター選出に向けて)すごくいい兆候になるんじゃないかな」。
キャリア2年目を迎える20歳のスミスJr.は、まだまだ成長が期待できる若手有望株。今季周囲を驚かせるような進化を遂げたとしても、決して不思議ではない。この先、スミスJr.がどのような選手へと成長を遂げるのか、楽しみでならない。