ベストプレーヤーになるべく、向上を続けるビッグマン
9月24日(現地時間23日)、ニューオリンズ・ペリカンズのオールスター、アンソニー・デイビスが新たな代理人と契約合意に達した。
デイビスの代理人となったのは『Klutch Sports Group』のリッチ・ポール。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)を筆頭に、ジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ)やベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、トリスタン・トンプソン、JR・スミス(共にクリーブランド・キャバリアーズ)をクライアントに持つ大物である。レブロンはデイビス加入を知ると、早速SNSで歓迎していた。
Welcome to the Family @AntDavis23!!!!! #Klutch ✊🏾🙏🏾 https://t.co/secLjwl8oU
— LeBron James (@KingJames) September 23, 2018
同日、デイビスは現地メディア『ESPN』に対して、こんな言葉を残している。
「僕がフォーカスしているのは勝つこと。毎日自分にできることをすべて遂行して、(ペリカンズという)組織を手助けしたい。そして僕はコート上のベストプレーヤーとしての地位を確立していきたい」。
リーグ最高級のビッグマン、デイビスにはこれまで何度もトレードのウワサが流れた。高校時代までを過ごした故郷シカゴに本拠地を置くブルズや、ボストン・セルティックス、ゴールデンステート・ウォリアーズなどが「デイビス獲得を狙っている」と報じる現地メディアもあった。
デイビスの契約は2020-21シーズンまでだが、来季終了後(20年夏)にプレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることができる権利を持っており、そこで優勝候補のチームへと移籍するというウワサも根強い。
来夏のスーパーマックス契約締結に備えて実績のあるポールを選んだ?
とはいえ、デイビスは昨季まで2年連続でオールNBAファーストチームに選出されており、来季(19-20シーズン)でキャリア8シーズン目を迎えるため、19年夏にはペリカンズと年平均4,000万ドル(約44億8,000万円)を超えるスーパーマックス契約を結ぶことができる。
『ESPN』によると、来夏デイビスがペリカンズと結ぶことができるスーパーマックス契約は、5年2億3,500万ドル(約263億2,000万円)。ポールは昨年、ウィザーズと交渉し、ウォールと総額2億700万ドル(約231億8,400万円)の延長契約を結んだ実績を持っていることから、デイビスは来夏に超巨額契約を結ぶことを視野に入れていると言っていいだろう。
208センチ114キロのデイビスは、昨季平均28.1得点11.1リバウンド2.3アシスト1.5スティール2.6ブロックを残し、ペリカンズを3年ぶりのプレーオフ出場へと導いた。オールスター、オールNBAファーストチーム、オールディフェンシブファーストチームに選出されただけでなく、MVPと最優秀ディフェンシブプレーヤー賞(DPOY)の最終候補にも名を連ねており、昨季最も支配的なプレーヤーだったと言っても過言ではない。
デイビスはまだ25歳。今後も成長を続けていくことができれば、リーグのベストプレーヤーとなる日が訪れるかもしれない。