2018.10.05
9月13日(現地時間12日)、現地メディア『ESPN』の“The Jump”にレジェンドのポール・ピアース(元ボストン・セルティックスほか)が出演。
話題は9月10日(同9日)に同メディアが報じた、ADことアンソニー・デイビス(ニューオリンズ・ペリカンズ)のエージェント切り替えに集中した。デイビスは長年エージェントを務めていたサド・フォウチャーとの関係を断ち切ったという。
そして新たな代理人として筆頭候補に挙がっているのは、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)と友好な関係を築いているリッチ・ポール率いるクラッチ・スポーツだと言われている。
デイビスはキャリア6シーズン目を終えた25歳のビッグマン。12年のドラフト全体1位指名でニューオリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)に入団し、ここ数年は大黒柱としてペリカンズに君臨。昨季はキャリアハイとなる平均28.1得点に11.1リバウンド2.3アシスト1.5スティール、リーグトップの2.6ブロックをマークし、ペリカンズを3年ぶりのプレーオフへと導いた。
昨季はMVPと最優秀ディフェンシブプレーヤー賞(DPOY)の最終候補にノミネートされたデイビスは、オールNBAファーストチームとオールディフェンシブファーストチームに選出。デイビスは一昨季もオールNBAファーストチームに選出されているため、今季終了後(19年夏)にはペリカンズとスーパーマックス契約を結ぶことが可能だ。
もっとも、デイビスのエージェント(代理人)変更の背景としては、ペリカンズとの超高額契約というよりも、近い将来の移籍を示唆しているという意見が多く聞こえてくる。
デイビスの契約は2020-21シーズンまで残っているものの、20年夏にはプレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることができる権利を持っており、優勝を狙えるチームへの移籍がこれまで何度もウワサされてきた。
ピアースもデイビスの移籍の可能性について、こう語っていた。
「もし今季のニューオリンズが悪い方向へと進み、勝率5割あるいはプレーオフチームと呼べない状況になれば、ボストンやレイカーズが積極果敢に獲得を狙うはずだ。もしそうなれば、デイビスは今年の終わりにはニューオリンズにいないだろう」。
デイビスについては、ウォリアーズも獲得を狙っていると一部メディアが報じており、し烈な獲得争いが繰り広げられることは確実。これから全盛期を迎えるリーグの至宝、デイビスの去就は大きな注目を集めるに違いない。
ペリカンズは言うまでもなく、デイビスを中心としたチーム。昨季は15年以来3年ぶりのプレーオフ進出を果たし、ポートランド・トレイルブレイザーズとの1回戦をスウィープで突破。ウエスト準決勝で王者ウォリアーズ相手に1勝4敗で敗れたものの、魅力的なチームだった。
しかし、今夏デマーカス・カズンズがウォリアーズへ、ラジョン・ロンドがレイカーズへと移籍したため、戦力ダウンがささやかれている。ジュリアス・ランドルやエルフリッド・ペイトンを加えたものの、もし今季スタートダッシュでペリカンズが黒星先行にでもなってしまえば、デイビスのトレード話は加速する可能性がある。
はたして、リーグ最高級のビッグマンであるデイビスは今後、本当にトレードされてしまうのか。デイビスが移籍するとなれば、今季だけでなく近い将来、リーグの勢力図を変える可能性があるため、引き続き注目していきたい。
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