イースト上位を目指すウィザーズ、今季は4ガードのスモールボールを採用か?

今季ウィザーズのバックコートを構成する主要3選手(左からリバース、ウォール、ビール)[写真]=Getty Images

センターにポーターJr.を据えたラインナップで臨むウィザーズに注目!

 ジョン・ウォールブラッドリー・ビールというリーグ有数のバックコートデュオを擁するワシントン・ウィザーズ。

 昨季はウォールがケガのため41試合の出場にとどまったこともあり、イースタン・カンファレンス8位の43勝39敗でフィニッシュ。プレーオフ1回戦ではイーストトップシードのトロント・ラプターズ相手に2勝2敗まで持ち込んだものの、そこから2連敗となってシーズンを終えた。

 するとウィザーズは長年先発センターを務めていたマーチン・ゴータットをロサンゼルス・クリッパーズへ放出し、コンボガードのオースティン・リバースを獲得。フリーエージェント(FA)市場では両フォワードをこなすベテラン、ジェフ・グリーンと元オールスターセンターのドワイト・ハワードを加えるなど、戦力増強を図ってきた。

 今季の予想スターターはバックコートにウォールとビール、フロントコートにはオットー・ポーターJrとマーキーフ・モリス、ハワードが濃厚なのだが、時間帯によってはスモールラインナップを採用することになるという。

キャリア15年目のハワードは、現役2位の平均12.7リバウンドを誇るセンター[写真]=Getty Images

 現地メディア『The Athletic』は、ウィザーズのスコット・ブルックスHCが今季、スモールボールを真剣に採用しようとしており、4ガードのラインナップで起用しようとしていると報じた。その場合、ポーターJr.がセンターを務めることになるようだ。

 203センチのポーターは過去3シーズン、ウィザーズの先発スモールフォワードとしてプレーしており、同期間でいずれも平均2ケタ得点、5.0リバウンド、1.4スティール以上をマーク。直近2シーズンでは3ポイントシュート成功率で43パーセント以上を残している。ポーターJr.がセンターに入ることで、4人のガードがコートを広く使ってリムにアタックしていくことも十分期待できる。

 速い展開を好むブルックスHCにとって、リーグ18位のペースに終わった昨季のウィザーズは、自身の求めるバスケットではなかったようだ。

 ハワードやモリスをベンチに下げて繰り出す“ウィザーズ版”のスモールボールを構成するのは、ウォールとビールにリバース、そしてポーターJr.が確定。残りの1枠は、控えポイントガードのトーマス・サトランスキー、あるいはシューターのジョディ・ミークスが務めることになるだろう。

 今季のロースターに自信を持っているウォールは、イースト上位進出を真剣に狙っており、自身初となるイースタン・カンファレンス・ファイナルへと勝ち進むべく、開幕から全開でプレーするに違いない。

 試合の中でスモールボールを起用し、勝利をつかみに行くウィザーズに注目だ。

ウィザーズ躍進のカギを握るのは司令塔ウォール(左)と時間帯によってセンターを務めるポーターJr.(右)となりそうだ[写真]=Getty Images

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