シェイズ親子を抜いて歴代2位の合計得点に達したカリー親子
10月23日(現地時間22日)に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズとフェニックス・サンズの一戦で、ステフィン・カリーはゲームハイの29得点を記録し、123-103でウォリアーズが勝利した。
この試合で、カリーはまた一つ新たな記録を手にした。それは親子によるNBAの合計得点だ。息子ステフと父デル(元シャーロット・ホーネッツほか)の合計得点が2万7,226得点となり、息子ダニー(元デンバー・ナゲッツほか)と父ドルフ(元シラキュース・ロイヤルズ)のシェイズ親子の合計得点(2万7,218)を上回り、歴代2位へと浮上したのである。
父デルはリーグ有数のシャープシューターとしてキャリア16シーズンをプレーし、通算1万2,670得点(平均11.7点)を残した。そして今季でキャリア10シーズン目をプレーする息子ステフは、ここまで629試合に出場し、計1万4,556得点(平均23.1点)を記録している。
カリーは試合後、このことについて『ESPN』へこう話していた。
「すごく特別なこと。父さんが16年間というキャリアの中でどれほどのことをしてきたのか知ることができるからね。彼は僕にバトンを渡してくれたんだ。できるならセス(弟/ポートランド・トレイルブレイザーズ)の数字も加えたいね。それこそ『数で戦う強さ』ってやつさ。コービーと彼の父親の記録に追いつくことができるかやってみるよ」。
カリー親子の上を行くのは、歴代トップの計3万8,895得点を残したコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)とその父ジョー・ブライアント(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)のブライアント親子だ。コービーは2016年に現役を引退しているため、息子ステフが今後も得点を奪っていけば、カリー親子が歴代トップの座に躍り出ることも不可能ではない。
今季は約32年ぶりにリーグ平均110得点以上を記録中、カリーには好都合か?
カリーはサンズ戦後、同日に行われたレイカーズとサンアントニオ・スパーズの試合を見ており、両チームが140得点以上を残したハイスコアゲームについて触れている。
「得点については意識している。(レイカーズ×スパーズの)試合を見ていたんだ。140点超えの試合をね。どうしてあんなハイスコアになったのかは分からないけど、より速い展開を好み、よりオールラウンドな選手たちがいたんだろうね。どうしてあんなスコアになったか、僕には本当にわからないんだけど、オフェンス志向の選手たちがたくさんいるのはいいことさ」。
10月23日(同22日)終了時点で、NBAでは48試合が終了したのだが、今季はリーグ平均112.9得点ときわめて高い数字を残している。このままリーグ平均が110得点を超えることとなれば、1985-86シーズン(平均110.2得点)以来となる。
親子による合計得点で歴代トップの座を狙うカリーにとって、この傾向は好都合なのは間違いなさそうだ。