開幕から好調を維持するカリーとKD「2人ともシーズン平均30得点できる」とカリー

今季7試合終了時点で共に平均30得点以上を記録しているカリー(左)とデュラント(右)[写真]=Getty Images

デュオ結成3季目を迎えたデュラントは「ショットを決めているだけ」と言及

 3連覇を懸けて臨んでいる今季、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーケビン・デュラントは共に絶好調で、リーグの脅威となっている。

 10月29日(現地時間28日)を終えた時点で、カリーは平均33.9得点、デュラントが平均30.3得点と、リーグ最強のスコアリングデュオとなっている。共にシーズンMVPを獲得した経験を持つ両者は、2連覇中のウォリアーズにおいても強烈な存在感を放っている。

 カリーは今季すべての試合で5本以上の3ポイントを成功(平均6.6本)させており、その成功率も51.7パーセントと恐ろしい限り。フィールドゴール成功率は52.9パーセント、フリースロー成功率では90.6パーセントと、例年以上にアンストッパブルなスコアラーと化している。

 デュラントも平均30.0得点以上(30.3)をマークし、フィールドゴール成功率は5割を優に超える55.6パーセントと、インサイドを主戦場とするビッグマン顔負けの成績となっている。27日(同26日)に行われたニューヨーク・ニックス戦では、第4クォーターだけで25得点を奪う爆発力を見せつけ、リーグ最高級のスコアラーであることをあらためてアピール。

 「しばらくの間、一緒にプレーしたこと、そして2連覇を達成したことで、彼らは互いにとって、より良いコンフォートゾーン、コンフォートエリアがあるんだと思う」とウォリアーズの指揮官スティーブ・カーは言う。

 もっとも、デュラントはいたってシンプルに現状を語っている。

 「俺たちはただショットを決めているだけ。ゲームが少し速くなっている中、俺たちはより速くプレーしているだけだと思っている。その中で、トランジションの展開を多く作って、ショットを決めているだけなんだ。長いシーズンだから、シューティングの面ではアップダウンがあるかもしれないね。俺たちはゲームの両エンド(オフェンスとディフェンス)でどうしたらハードにプレーできるか、フォーカスしようとトライしているだけなんだ」。

実質213センチ以上と評される高さから高精度のショットを浴びせるデュラント[写真]=Getty Images

 それに対して、カリーは確固たる自信を持っているようだ。カリーは言う。

 「僕らは自信を持っているんだ。試合ではさまざまなラインナップの中で時にはアグレッシブにショットを放ち、得点していくことが必要だと理解している。だからこそ、コートに出たら揺るぎない自信を持って一生懸命プレーしている。そしてできる限りベストな状況でショットを放てるようにクリエートしようとトライしているのさ」。

 カリーは『ESPN』に対して、今季デュラントと共に平均30得点以上をクリアできると信じていると明かした。そして「なんで不可能だと思うの!? いずれ分かるよ」と自信に満ちあふれた表情で続けたという。

キャリア10年目をプレーするカリーは、かつてないほどの自信を持って圧倒的なパフォーマンスを続けている[写真]=Getty Images

カリーの大胆発言が現実化するためにはトンプソンの復調が不可欠

 今後もカリーとデュラントが好調をキープできるのであれば、レギュラーシーズン終了まで共に平均30得点以上を残すことは決して不可能ではないのだろう。

 ただし、そのためにはチーム3番手のスコアラー、クレイ・トンプソンの復調がマストとなる。トンプソンは今季ここまで平均15.1得点と、キャリア2シーズン目以降としては最も低い平均得点にとどまっている。

 昨季までの7シーズン、いずれも40パーセント以上を残してきた3ポイント成功率はわずか13.9パーセントと絶不調。フィールドゴール成功率も39.6パーセントと、ショット全般の成功率が急激にダウン。

 フィールドゴール試投数は例年とさほど変わっていないため、トンプソンが調子を上げていくことで、カリーとデュラントの負担が軽減され、プレーの精度はさらに増してくるはずだ。

ウォリアーズ第3の得点源トンプソン。この男がシュートタッチを取り戻せば、ウォリアーズは鬼に金棒となりそうだ[写真]=Getty Images

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