両エースを欠いた“全勝対決”は7選手が2ケタ得点を挙げたバックスに軍配!

ミドルトンはチーム最多となる約31分に出場し、14得点8アシストをマーク[写真]=Getty Images

アデトクンボとレナード不在の中、バックスはイリヤソバがチームをけん引

 10月30日(現地時間29日)、ミルウォーキー・バックスはホームのファイサーブ・フォーラムでトロント・ラプターズとの試合に臨んだ。

 29日(同28日)終了時点で、開幕6戦無敗を記録していたバックスとラプターズの試合は、前者がヤニス・アデトクンボ、後者はカワイ・レナードという大黒柱が欠場する状況で行われた。

 ホームのバックスはベテランのアーサン・イリヤソバ、アウェーのラプターズはノーマン・パウエルをスターターに起用して迎えた一戦は、序盤から激しい点の取り合いに。

アデトクンボの代わりに先発出場したイリヤソバはチームトップの19得点を奪取[写真]=Getty Images

 第1クォーター中盤にバックスが7点のリードを得るも、ラプターズも負けじと応戦し、30-29と、バックス1点リードでこのクォーターを終える。

 すると第2クォーターでバックスが優位に試合を進める。ジョン・ヘンソンのダンク、トニー・スネルの3ポインターが決まると、その後もイリヤソバのダンクや3ポインターが決まってリードを2ケタへと広げた。

 ラプターズはヨナス・バランチュナスダニー・グリーンが加点していったものの、バックスが62-53と9点をリードして試合を折り返す。

 後半に入ってもバックスはバランスの良いオフェンスとタイトなディフェンスを駆使してラプターズに逆転を許さず、最大25点差を付ける戦いぶりを見せつけて最終スコア124-109で勝利。バックスはリーグで唯一無敗の開幕7連勝を飾った。

指揮官考案のシステムにより大黒柱不在でも快勝したバックス

 バックスはアデトクンボが脳震とうによるリーグ規定のプロトコルのため欠場する中、イリヤソバがチームトップの19得点10リバウンド、エリック・ブレッドソーが17得点8アシスト、マルコム・ブログドンが17得点5リバウンド、クリス・ミドルトンが14得点8アシスト。ベンチからは3選手が2ケタ得点を記録。

 チーム全体でフィールドゴール成功率48.4パーセント、3ポイントは45本放って19本決める(成功率42.2パーセント)など、精度の高いオフェンスを見せた。

 ブログドンは試合後、『AP』に対して今季のバックスに対する自信をこう明かした。

 「もちろん、アデトクンボがコートにいれば、僕らはより確かな自信を持つことができる。でも彼がいなくても、僕らは自信たっぷりにゲームを遂行することができるんだ。それはこのチームのシステムのお陰であり、コーチ(マイク・ブーデンホルザーHC)が僕らに自信を植え付けてくれるからなんだ」。

チームのシステムに自信を持つブログドン(右)とラプターズの司令塔ラウリー(左)[写真]=Getty Images

 バックスはオフェンスだけでなく、ディフェンスでも冴えを見せた。ラプターズのフィールドゴール成功率を38.2パーセント、3ポイント成功率も20.5パーセントにシャットアウトしている。

 一方のラプターズは、イバカがゲームハイの30得点に9リバウンド、パスカル・シアカムが22得点8リバウンド4スティール、バランチュナスが10得点を挙げるも、2ケタ得点をマークしたのはこの3選手のみ。

 「彼らは今夜、ゲームのテンポを完全に握っていた」と振り返ったカイル・ラウリーは、フィールドゴール14投中成功わずか3本の9得点と、スコアリングに苦戦。6リバウンド15アシスト2スティール2ブロックを挙げたものの、バックスから主導権を握ることはできなかった。

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