王者に快勝し、リーグ全体へ強烈なメッセージを送ったバックス
11月9日(現地時間8日)、ミルウォーキー・バックスがアウェーのオラクル・アリーナに乗り込み、2連覇中の王者ゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦した。
ウォリアーズに勝利することに対して「僕らはとてもハングリーだ」と語ったエリック・ブレッドソーを筆頭に、バックスは気合十分でこの試合に臨んだ。
互いに序盤は得意とするアウトサイドシュートが不発に終わる中、アウェーのバックスがヤニス・アデトクンボを中心にリードを奪い、最初の12分間を終えて32-29と3点をリード。
第2クォーターに入ると、バックスはさらにリードを広げていき、このクォーターを32-22とし、前半は64-51とウォリアーズに13点差をつける。
逆転を狙うウォリアーズだったが、後半に入ってもバックスの勢いは止まらず、41-28とさらに点差を拡大していった。
するとウォリアーズは、ステフィン・カリーがこのクォーター途中に左足の内転筋を痛めてしまい、途中退場。最終クォーターでクイン・クックを中心に追い上げを図ったウォリアーズだったが、バックスとの点差をなかなか縮めることはできず。
序盤から試合の主導権を握ったバックスが、最終スコア134-111でウォリアーズに快勝し、今季成績を9勝2敗とした。
Game highlights from tonight's WIN over the reigning champs!!#FearTheDeer pic.twitter.com/t2HUC1sMcN
— Milwaukee Bucks (@Bucks) November 9, 2018
試合終了後、『AP』へ「ここに来て王者との試合をこなして、こんな形で勝利できたんだから、とてつもなく大きいこと。僕らにとっては大きな自信になる。今後もコートの両エンドでハードにプレーし続けていかなきゃいけないけれど、今夜の勝利はリーグ全体に対して強烈なメッセージになったと思う」と語ったマルコム・ブログドンの言葉が、バックスの選手たちの気持ちを集約していると言っていいだろう。
勝利したバックスでは、ブレッドソーがゲームハイの26得点に4リバウンド6アシスト、アデトクンボが24得点9リバウンド4アシスト2スティール2ブロック、ブログドンが20得点。さらにクリス・ミドルトンが17得点6アシスト3スティール、パット・カナトンが15得点と続いた。
カリー入団後ではホームでワーストの失点を記録した王者
『ESPN Stats & Info』によると、ウォリアーズがホームで134失点を記録したのは、2009年3月16日(同15日)のフェニックス・サンズ相手に154失点を記録して以降、最多となった。つまり、カリー入団以降でワーストの失点を記録したこととなる。
「彼らは僕らよりもハングリーにプレーしていた。ホームゲームとしてはみっともない夜になってしまったね」と語ったのはトンプソン。
ドレイモンド・グリーンを欠いていたウォリアーズは、トンプソンが24得点、ケビン・デュラントが17得点5リバウンド9アシスト、クックが15得点5アシスト、デイミアン・ジョーンズが12得点、カリーが10得点6アシストに終わった。
コートから離脱したカリーは試合終了後、「深刻な状態ではないと思う。また足首の負傷であれば、4日あるいは12日くらい(離脱するかも)と伝えるだろうけど、正直な話、左足の内転筋を痛めたのは初めてなんだ。明日になったらまた様子を見てみるよ」と『ESPN』へコメント。
カリーは10日(同9日)にMRI検査を受けることになるという。