自身が開校した公立校で温かい歓迎を受けた“キャブスのヒーロー”
11月22日(現地時間21日)、ロサンゼルス・レイカーズとクリーブランド・キャバリアーズの一戦が、キャブスのホーム、クイックン・ローンズ・アリーナで行われた。
レイカーズの大黒柱レブロン・ジェームズにとって、この日は生まれ故郷のオハイオ州アクロン近くにあるクリーブランドでプレーする試合。昨季まで計11シーズンをプレーし、数々の栄光をもたらしてきた古巣への凱旋となった。
試合前、レブロンは故郷で過ごし、今年7月末に開校したアクロンの新たな公立校“I Promise School”へ行ったことを『ESPN』へ明かしている。
「今日は最高だった。故郷で過ごすことができた。自分の学校へ行って、子どもたちを見る機会に恵まれたんだ。彼らに温かく迎えられて、本当にありがたかったね」。
するとレブロンは、昨季まで過ごしたキャブスについて、このように振り返った。
「11年間、俺はここでベストなバスケットボールプレーヤーになるべくプレーしてきた。そしてコートの内外でロールモデル、ベストなリーダーとなり、このフランチャイズにおける模範となるべく示してきたんだ」。
レブロンはキャブス史上唯一となるシーズンMVPに2度も輝いたほか、数々のフランチャイズ記録を保持。2016年にはゴールデンステイト・ウォリアーズとのNBAファイナルで1勝3敗から奇跡的な3連勝を挙げ、フランチャイズ史上初の優勝へと導いてみせた。
今季途中からヘッドコーチへと昇格したラリー・ドリューが「今夜はクリーブランドにとってすばらしい夜になったことを認識すべきだ。ヒーローが帰ってきたのだから」とコメントしたように、クリーブランドにとって感動的な一夜となったに違いない。
第4Qの11得点を含むゲームハイの32得点を奪い、接戦を制したレブロン
選手紹介でアリーナのアナウンサーが「6フィート8インチ(203センチ)、フォワード、セント・ビンセント・セント・メアリー高校出身、“お帰り”レブロン・ジェームズ!」と紹介すると、もちろん会場は大歓声。
第1クォーターのタイムアウト中、キャブスは会場内の大型ビジョンでレブロンの功績を称える動画で“キャブスのヒーロー”に感謝の思いを示すと、満員(1万9,432人)のファンがスタンディングオベーションで祝福した。
ゲームは昨季までレブロンと共に戦ったジェド・オスマンが21得点7リバウンド、ジョーダン・クラークソンが20得点5アシスト、トリスタン・トンプソンが14得点15リバウンドと奮起。終盤まで競ったものの、レブロンが第4クォーターだけで11得点をもぎ取り、レイカーズが109-105で勝利して今季10勝目(10勝7敗)を挙げた。
レイカーズはレブロンがゲームハイとなる32得点に14リバウンド7アシスト。さらにロンゾ・ボールが15得点7リバウンド6アシスト、ブランドン・イングラムが14得点、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープが13得点、カイル・クーズマとジャベール・マギーがそれぞれ12得点をマーク。
レブロンは「ファンの皆が、俺がこれまでやってきたことに対して理解を示してくれた。俺だけでなく、会場に来てくれた友人や家族にとっても、今夜は最高の瞬間になったよ」と感謝を示した。