通算4度目の“15-15-15”を達成し、歴代単独3位に浮上した稀代の万能戦士
11月29日(現地時間28日)、オクラホマシティ・サンダーはホームのチェサピーク・エナジー・アリーナでクリーブランド・キャバリアーズと対戦。
サンダーは第1クォーターこそキャブスに21-28とリードを許したものの、第2クォーター以降は79-55と寄せ付けず、最終スコア100-83で勝利。今季成績を13勝7敗とした。
この試合、サンダーの大黒柱ラッセル・ウェストブルックが大暴れ。約37分のプレータイムで23得点19リバウンド15アシストに2スティールと縦横無尽にコートを暴れ回り、勝利に大きく貢献。
今季3度目のトリプルダブルをマークしたウェストブルックは、ここ4試合ですべてのトリプルダブルを達成しており、2シーズン連続の“平均トリプルダブル”を残した万能戦士ぶりをいかんなく発揮した。
この試合を終えて、ウェストブルックはトリプルダブルの通算回数で107回に到達し、ジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)と並んでNBA歴代3位に浮上。1,247試合を要したキッドに対し、ウェストブルックはわずか760試合でクリアしてみせた。
試合後、地元メディアに対して「当たり前のことだとはまったく思っちゃいない。コートに出るチャンスをつかんだら、毎晩競い合ってきたんだ」とウェストブルックは言う。
これにより、トリプルダブルの達成数でウェストブルックの上を行くのは、オスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか/181回)とアービン“マジック”ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ/138回)のみとなった。
また、『ESPN Stats & Info』によると、1試合で得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックのうち、3部門で15本以上を記録した試合数で、ウェストブルックはマジック(3回)を上回る4回をマーク。
こちらはロバートソン(14回)、ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか/8回)に次ぐ単独3位に立った。
稀代の万能戦士ウェストブルックは、11月12日で30歳になったばかり。今後もさらに記録を伸ばしていくに違いない。