2021.02.24
世界最高のプロバスケットボールリーグ、NBAの2018-19シーズンが10月17日(現地時間16日)に幕を開ける。82試合という約半年におよぶレギュラーシーズンを前に、バスケットボールキングではカンファレンス プレビューや注目チーム、プレーヤーランキングなどをお届けしていく。
今季の注目チーム第3弾は、今夏の補強戦線で戦力増強に成功したサンダー。稀代の万能戦士ラッセル・ウェストブルックと攻防両面に秀でたポール・ジョージを中心に、ウエスタン・カンファレンス制覇を狙う。まずは今オフの動向からチェックしていこう。
※データは現地時間10月15日現在、G=ガード、F=フォワード、C=センター、FA=フリーエージェント
■新加入
デオンテ・バートン(G/2way)
タイラー・デイビス(C/2way)
ハミドゥ・ディアロ(G)
ティモテイ・ルワウ・キャバロ(G-F)
アブドゥル・ネイダー(F)
ナーレンズ・ノエル(F-C)
デニス・シュルーダー(G)
■残留
アレックス・アブリネス(G)
スティーブン・アダムズ(C)
レイモンド・フェルトン(G)
テレンス・ファーガソン(G)
ポール・ジョージ(F)
ジェレミー・グラント(F)
パトリック・パターソン(F)
アンドレ・ロバーソン(G-F)
ラッセル・ウェストブルック(G)
■退団
カーメロ・アンソニー(F/ヒューストン・ロケッツ)
コーリー・ブリュワー(G-F/FA)
ニック・コリソン(F-C/引退)
PJ・ドジャー(G/ボストン・セルティックス)
ダニエル・ハミルトン(G/アトランタ・ホークス)
ジョシュ・ヒュースティス(F/FA)
ダカリ・ジョンソン(C/青島イーグルスとの契約濃厚)
■予想スターター
PG>ラッセル・ウェストブルック
SG>アンドレ・ロバーソン
SF>ポール・ジョージ
PF>ジェレミー・グラント
C>スティーブン・アダムズ
9月中旬に右膝を手術したウェストブルックはフルコンタクトの練習に復帰できておらず、17日(同16日)の開幕戦は欠場決定。今年1月下旬に左膝の膝蓋腱を断裂したロバーソンも、復帰は早くて12月の予定となっている。
そのため、ゴールデンステート・ウォリアーズとの開幕戦は新加入のシュルーダーを先発ポイントガードに据え、ロバーソンの代役にはファーガソン、あるいはアブリネス、もしくはディアロを起用することになるだろう。
ウェストブルックの復帰時期は未定のため、不在時は得点面だけでなく、多くの部分で戦力ダウンとなるが、オールラウンダーのジョージとインサイドのアダムズ、ドライブを得意とするシュルーダーらを中心にチーム全員でカバーしていくこととなる。
長いシーズンということを考慮すれば、シュルーダーをはじめ、ノエルやルワウ・キャバロ、ディアロといった新戦力をテストする良い機会と言っていいだろう。また、グラントやパターソンあたりがオフェンス面でステップアップできれば今後に向けてプラスに働くに違いない。
昨季はユタ・ジャズとのプレーオフ1回戦に2勝4敗で敗れたサンダーだが、ジョージの残留と新戦力の加入で戦力アップ。今季は48勝を挙げた昨季以上の成績を残し、ウエスト上位でプレーオフに進出することが期待されている。そしてこのチームが今季のゴールとしているのは、チャンピオシップを勝ち取ることとなる。
それは今オフにチームが誇る強力デュオが語った言葉からも明らかだ。
ウェストブルックは「俺たちはリーグでも旋風を巻き起こせると思う。それにこのチームにはすばらしい才能を持った若手が複数いる。俺たちのゴールはただ一つ、チャンピオンシップを勝ち取ること」と『Express』へ語っており、ジョージも『ESPN』へこんな言葉を残している。
「このチームには間違いなく(チャンピオンシップを勝ち取る)チャンスがあると俺は思ってる。そう信じているからこそ、俺はこのチームと再契約したんだ。もちろん簡単なことではないけれど、それは俺たち次第だ」。
ロバーソンが復帰すれば、サンダーはジョージと共にディフェンス面でリーグ屈指のペリメーターデュオを形成することができる。そして2シーズン連続で平均トリプルダブルを達成中のウェストブルックの影響力も計り知れない。
スターター2人を欠くことが濃厚な序盤戦は苦しむかもしれないが、サンダーには伸び盛りの若手が多い点でも期待できる。「まるで自分の若い頃のようだ」とジョージが称賛したディアロ、身体能力の高いノエルやグラントなど、今季中に急成長を遂げる選手がいても決しておかしくはない。
ウェストブルックとジョージ、そして不動の先発センター、アダムズを中心にどのようにチームとして成長していくか、今季のサンダーはとても楽しみなチームである。
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