自身2度目のDPOY受賞を目指し、グリーンがウルブズ戦から復帰へ
12月10日(現地時間9日)終了時点で、3連覇を狙う王者ゴールデンステイト・ウォリアーズは18勝9敗。オクラホマシティ・サンダー(16勝8敗)とは0.5ゲーム差ながら、ウエスタン・カンファレンス首位に立っている。
そのウォリアーズに朗報が届いた。右足つま先を捻挫し、ここ11試合を欠場していたドレイモンド・グリーンが11日(同10日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦から復帰することが明らかになった。
今季のグリーンは13試合に出場し、平均30.5分6.9得点7.5リバウンド7.2アシスト1.8スティール0.8ブロックをマーク。ウォリアーズはグリーン出場時こそ10勝3敗ながら、欠場時は8勝6敗と苦しんでいただけに、今後に向けてポジティブなニュースとなった。
10日(同9日)のチーム練習後、グリーンは地元メディアへ「コートへ戻ってくることにエキサイトしている。万全のコンディションでバスケットボールをプレーできるのは久々だからね」と語っており、攻防両面においてフル回転することが期待できる。
グリーンの復帰により、ウォリアーズはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ケビン・デュラントを加えた“オールスター・カルテット”が11月6日(同5日)以来、約1か月ぶりにコートでそろうこととなる。
これにはスティーブ・カーHCも喜んでおり、『ESPN』へ上機嫌にこう語っていた。
「彼(グリーン)はリーグでベストなディフェンシブプレーヤーだ。彼がいない中、ミルウォーキー(・バックス)を抑え込んで勝利したことは、今季ディフェンス面における最高の努力の結晶だった。でも彼がいることで、我々は明らかに良くなる」。
グリーンは復帰に向けて意気込みを口にしている。
「俺はこのチームにおけるディフェンスのアンカーとして、自分自身にプライドを持ってる。だからコートに戻って、チームのディフェンスを向上させることができるといいね」。
今季はすでに14試合を欠場しているものの、グリーンは最優秀ディフェンシブプレーヤー賞(DPOY)を獲得できると信じているという。
「カワイ(・レナード/トロント・ラプターズ)はかつて、56試合(実際は64試合/2014-15シーズン)くらいしか出場していなかったのに、俺を上回る得票数で選ばれた。だから俺は(まだ大丈夫だと)自分の中で受賞できると思ってる。俺は自分がコート上でどれだけ多くのことをこなすことができるか知ってる。それを証明してやるよ」。
昨季の同アワードに選出されたルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)は56試合の出場だったことを考えると、グリーンがこの先もプレーを続けることができるのならば、一昨季に次いで自身2度目の受賞は十分可能性があると言っていいだろう。
カズンズ復帰も迫るウォリアーズ、史上空前のスターター誕生にも期待
また、情報筋が『The Undefeated』のマーク・J・スピアーズに伝えたところによると、今夏1年契約を結んだオールスターセンター、デマーカス・カズンズが、11日(同10日)からサンタクルーズ・ウォリアーズ(Gリーグ)で練習することになるという。
今年1月下旬にアキレス腱を断裂したカズンズは、ようやくスクリメージの許可が下り、練習もできるようになるようだ。カーHCは、カズンズがGリーグの練習に加わるだけでなく、試合にも出場することになると語ったと『ESPN』が報じている。
ちなみに、サンタクルーズ・ウォリアーズには、カズンズの実の弟ジャリールが所属している。リーグ最高級の重量級ビッグマン、カズンズが211センチ122キロ、ジャリールは211センチ116キロと、兄に負けず劣らず、屈強な肉体を持っており、重量級同士の共演も期待できそうだ。
カリー、トンプソン、デュラント、グリーンという“オールスター・カルテット”にカズンズというリーグ屈指のビッグマンを加えた“史上空前のスターター”誕生は、刻一刻と迫っている。