2018.12.07

史上有数のレジェンド、アイバーソンがセレクトした“NBA歴代最強スターター”とは?

日本でも絶大な人気と知名度を誇るアイバーソン[写真]=Getty Images
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引退後も世界中から絶大な支持を集めるスーパースター

 12月7日(現地時間6日)、人気インターネットサイト『The Player’s Tribune』に、A.I.ことアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)のインタビューつきの記事が掲載された。

 アイバーソンは1990年代中盤にNBA入りし、世界中で絶大な人気を博したスーパースター。1997年の新人王獲得を皮切りに、01年にはシーズンMVPに輝き、シクサーズをNBAファイナルへと導く殊勲者となったことを今でも鮮明に覚えている方が多いはず。

1996年のドラフト同期、コービー(左)とアイバーソン(右)は2001年のNBAファイナルで激突した[写真]=Getty Images

 NBAキャリア14シーズンでオールスター選出11度を誇り、01年と05年にはMVPを獲得。オールNBAチームには7度選出されており、そのうちファーストチームには3度も選ばれた。

 公称183センチと小柄だったアイバーソンは、持ち前のクイックネスで相手ディフェンスを何度も切り崩し、強じんなメンタルタフネスとシュート力を駆使して得点を量産。得点王に4度輝いたほか、スティール王には3度、そして平均出場時間で7度もリーグトップに君臨。

 キャリア平均26.7得点は歴代7位、平均出場時間(41.1分)は歴代4位を誇り、平均2.2スティールで歴代9位と、すばらしい成績を残し、2016年にはバスケットボール殿堂入りを果たした。

 NBAのコートを退いてから8年以上が経過した現在も、世界中のファンがSNSなどでハイライトや写真などを拡散し、驚異的な人気を誇っている。

 ここでは、アイバーソンが同メディアへ語ったNBA歴代最強スターターについて触れていこう。
※チーム名は略称

NBA歴代最強スターター(アイバーソン自身は除く)
ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
マイケル・ジョーダン(元ブルズほか)
コービー・ブライアント(元レイカーズ)
レブロン・ジェームズ(レイカーズ)
シャキール・オニール(元レイカーズほか)

https://www.instagram.com/p/BrEbougFh_n/

3万得点トリオの周囲に最強シューターと支配的なビッグマンをセレクト

 01年のNBAファイナルで激突したコービーとシャック(オニールの愛称)に加え、ジョーダン、レブロン、そしてカリーというラインナップをセレクトしたアイバーソン。コービー、ジョーダン、レブロンはNBA史上7人しかいない通算3万得点をクリアしたレジェンド。その周囲を歴代最強3ポイントシューターと称されるカリー、そして史上最も支配的なビッグマンの1人(シャック)が囲むという超豪華きわまりない5選手となった。

 史上有数のスコアラーであり、攻防兼備のオールラウンダーとしても知られるジョーダン、コービー、レブロンはボールプッシュからゲームメイク、フィニッシュまで兼任できる申し分ない存在。

 この5人の中では最も若いカリーだが、周囲の4選手へ華やかなパスを連発して豪快なフィニッシュを演出するに違いない。もちろん、隙さえあれば自慢の長距離砲でリングを高確率で射抜くはず。

 そこにシャックが加わるのだから、誰もが一度は見てみたいラインナップと言っていい。シャックは216センチ147キロの巨漢ながら、器用な一面もあるため、強烈なダンクをさく裂させるだけでなく、申し分ないフィニッシャーたちへ的確なパスを配球することができるだろう。

現役最強プレーヤーの地位を確立したレブロン(右)とアイバーソン(左)による共演も魅力的だ[写真]=Getty Images

レブロンに敬意を表しつつも、ジョーダンこそが史上最強と語ったA.I.

 なお、アイバーソンは“史上最強”を意味する“G.O.A.T.”(Greatest Of All Time)という話題に関して、自身の見解をこう述べている。

 「ここ最近、マイクよりもレブロンが上だと多くの人が言っていることを耳にする。いいかい。俺はレブロンのことが大好きだ。彼がプレーしている世代において、ベストプレーヤーであり、史上最もベストな選手の1人だし、すばらしい夫であり父親だ。それにすばらしいロールモデル(お手本)でもある。彼が故郷アクロンに公立校を開校したこともすごいことだ。だがマイクこそが“G.O.A.T.”だ。いつだってマイクが“G.O.A.T.”であるべきなんだ」。

 ジョーダンとレブロン。どちらが史上最強選手なのか、という議論は今後も長く語られることだろう。1つだけ確かなことは、アイバーソンにとっての“G.O.A.T.”はまぎれもなくジョーダンであるということ。

 今季は古巣シクサーズのホームゲームに足を運び、ジミー・バトラージョエル・エンビードベン・シモンズらと言葉を交わすなど、露出が増えている。今後もオールスターゲームやプレーオフなどで、アイバーソンの姿を目にする機会がありそうだ。

アイバーソン(右)のアイドルは昔も今もジョーダン(左)だ[写真]=Getty Images

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