第4Q中盤にベンチ陣のスパークで抜け出し、ハーデンがゲームを締めくくる
12月14日(現地時間13日)、ヒューストン・ロケッツはホームのトヨタ・センターでロサンゼルス・レイカーズとの一戦に臨んだ。
両チームは今季初対決となった10月21日(同20日)の試合終盤に、クリス・ポール(ロケッツ)とラジョン・ロンド(レイカーズ)の乱闘が勃発。試合後にポール、ロンド、さらにはブランドン・イングラム(レイカーズ)の計3選手が出場停止処分を科された遺恨があった。
この試合、ロンドとイングラムを欠いたレイカーズは、レブロン・ジェームズの4連続得点でリードを奪う。するとロケッツはPJ・タッカーの3ポイントやジェームズ・ハーデンのフリースローやダンク、3ポイントなどでリズムをつかみ、第1クォーターを29-24の5点リードで終える。
続く第2クォーターでは互いに点を取り合い、ホームのロケッツが62-56で前半を終えると、ゲームは再び点の取り合いに。
ロケッツはハーデンを中心にクリント・カペラやエリック・ゴードンが加点。対するレイカーズはレブロンにカイル・クーズマ、ジョシュ・ハートらがショットを沈めていき、第3クォーターを終えて90-88と、ロケッツのリードは2点に縮まった。
最終クォーター開始早々、ランス・スティーブンソンのショットが決まり、レイカーズが早速同点に追いつく。ロケッツはその後カペラ、ハーデンのショットで4点差をつけたものの、両チームは同点とリードチェンジを繰り返すシーソーゲームを演じる。
残り8分6秒。ジャベール・マギーのレイアップでレイカーズが101-99とリードを奪ったものの、この試合でレイカーズがリードしたのはここまで。ロケッツのベンチ陣が奮起して試合の主導権を握り、リードを保持していく。
ロケッツはダニエル・ハウスJr.とジェラルド・グリーンが8連続得点を奪取して107-101とすると、ゴードンやカペラのショットをはさんでハーデンが猛スパーク。フリースローにステップバックジャンパー、ドライブに3ポイントとショットを立て続けに決めて、最終スコア126-111でレイカーズを制して2連勝。
50得点以上のトリプルダブル達成数で歴代トップに立ったオフェンシブマシン
この試合でハーデンはフィールドゴール26投中14本(うち3ポイントは4本成功)、フリースロー19投中18本を決めて今季2度目の50得点。さらには10リバウンド11アシストのトリプルダブルを達成し、レイカーズ相手に快勝を収める殊勲者に。
「1試合で45、46分プレーするのは、このリーグでも大変なこと。だが俺たちのチームには才能がある選手が多いから最高さ。ベンチで休んで回復することができるから、良いプレーを決めることができるのさ」とハーデンは『AP』へ選手層の厚さを誇らしげに語っていた。
ロケッツはハーデンのほか、カペラが16得点14リバウンド2ブロック、ハウスJr.が15得点、クリス・ポールが14得点9アシスト、ゴードンが13得点を記録。なお、この試合ではブランドン・ナイトが約4分プレーして1リバウンド1アシスト。ナイトは今夏トレードで加入したコンボガードで、昨夏に負った膝の重傷から約1年半の時を経てコート復帰を果たしている。
ハーデンは50得点を挙げた試合で通算4度目のトリプルダブルを達成。オクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルック(3回)を上回り、歴代単独トップに浮上。さらに、通算11度目の50得点ゲームとなったことで、カリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)を抜いてアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)と並ぶ歴代7位タイとなった。
一方のレイカーズでは、レブロンが29得点5リバウンド4アシスト2スティール、クーズマが24得点5アシスト2スティール、スティーブンソンが17得点、ハートが15得点、マギーが11得点を挙げるも、ロケッツに2連敗。
レブロンはハーデンに対して「彼はありとあらゆる方法でボールをリングへとねじ込むことができる。ドライブやステップバック3を何本も決めてくるからね。だから簡単に得点させてはならないんだ」と悔やんだ。