2020.01.21
昨季でキャリア14シーズン目を終えたトレバー・アリーザは、今夏制限なしフリーエージェント(FA)となり、4シーズンを過ごしたヒューストン・ロケッツに別れを告げ、フェニックス・サンズと1年1,500万ドル(約16億9,500万円)の契約を結んだ。
今季、アリーザはサンズで先発スモールフォワードを務めており、ここまで25試合に出場して平均33.9分9.8得点5.5リバウンド3.3アシスト1.4スティールを記録。直近6シーズンで初となる平均1ケタ得点に陥るなど、決して好調とは言えない状況にいる。
サンズは13日(現地時間12日)終了時点でリーグワーストの4勝24敗。現在は泥沼の10連敗に陥っている。先日、ロサンゼルス・レイカーズが獲得を模索しているという報道もあり、アリーザには近日中の移籍もささやかれている。
14日(同13日)。アリーザはダラス・マーベリックス戦を前に地元メディア『Arizona Central』へ「(今夏に)自分がしたことについて、後悔することは何もない」という言葉を残した。
アリーザは今夏にFAとしてサンズと契約したため、トレードが可能になるのは12月16日(同15日)以降となるのだが、複数の現地メディアが自身のトレードについて報道している。アリーザは「それが現実さ。(トレードに対して)僕ができることは何もない。僕の仕事はコートに出てプレーすること」と、その可能性があることを察するかのようにコメント。
『The Los Angeles Times』はレイカーズ、サンズ、そしてロケッツによる3チーム間のトレードについて、レイカーズがケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、サンズがアリーザを交換要員にしていると報じている。
サンズが獲得を熱望しているのはエースのデビン・ブッカーを活かすことができるポイントガードなのだが、14日(同13日)に同メディアはレイカーズがヤングコア(ロンゾ・ボール、カイル・クーズマ、ブランドン・イングラム、ジョシュ・ハート)を放出することはないだろうと報道。特にボールはサンズにとって獲得希望リストの上位にあっただけに、アリーザのトレードは今後難航するかもしれない。
33歳のアリーザは、レイカーズ在籍時の2009年にチャンピオンリングを勝ち取った経験がある。そのため、優勝を狙えるチームへのトレードを熱望することもないだろう。
とはいえ、優勝経験に加えて102試合のプレーオフ出場経験を持つアリーザは、3ポイントとディフェンスを持ち味とする“3&D”タイプのプレーヤーとしてまだまだ活躍できる。今季プレーオフ出場を目指すチームや優勝を狙うチームからオファーが届くことは十分ありうるだけに、今後の動向に注目していきたい。
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