2020.12.21
12月10日(現地時間9日)、リーグの情報筋が『ESPN』に伝えたところによると、ロサンゼルス・レイカーズはトレードを模索しているという。
レイカーズのターゲットは、フェニックス・サンズのベテランフォワード、トレバー・アリーザ。サンズはエースのデビン・ブッカーを活かすことができるポイントガードの獲得を狙っていると同メディアは報じており、レイカーズ、サンズにもう1チームを加えた3チーム間のトレードが行われるかもしれない。
今オフにフリーエージェント(FA)として、新チームと契約した選手がトレードの対象となるのは12月16日(同15日)以降。そのため、アリーザを絡めたトレードが成立するのは、早くても今週末となる。
アリーザの契約は1年1,500万ドル(約16億8,000万円)。レイカーズのトレード要員と報じられているのは、今夏1年1,200万ドル(約13億4,400万円)で再契約を結んだケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(ガード)のようだ。
9日(同8日)終了時点で、アリーザは平均33.6分9.7得点5.5リバウンド3.3アシスト1.3スティールを記録。コールドウェル・ポープは平均21.5分8.5得点2.3リバウンドを残している。
アリーザは203センチ97キロのスイングマンで、キャリア15シーズン目をプレーするベテラン。昨季までの4シーズンはヒューストン・ロケッツで不動の先発スモールフォワードを務め、主にディフェンスと3ポイントで貢献してきた。
昨季のプレーオフ。ウエスタン・カンファレンス・ファイナルでは、ゴールデンステイト・ウォリアーズ相手にロケッツはスモールラインナップを敷いていたのだが、アリーザはその中で貴重な役割を果たしている。
なお、アリーザは2007-08シーズン途中にオーランド・マジックからトレードでレイカーズに加入し、翌08-09シーズンは主力としてコービー・ブライアント(元レイカーズ)やパウ・ガソル(現サンアントニオ・スパーズ)らと共に優勝を勝ち取った経験を持つ。
現在レイカーズの指揮官を務めるルーク・ウォルトンは当時のチームメートで、アソシエイト・ヘッドコーチのブライアン・ショウは当時アシスタントコーチを務めていた。
さらに、レイカーズの大黒柱レブロン・ジェームズとも少なからず因縁がある。というのも、ウェストチェスター高でプレーしていたアリーザは、セント・ビンセント・セント・メアリー高のレブロンとマッチアップしていたからだ。03年2月10日(同9日)のゲームで、アリーザはレブロンにキャリアハイの52得点を奪われた“被害者”でもある。
当時、アリーザは試合を終えて、地元メディア『The Los Angeles Times』へこう語っていた。
「僕らにできることは何もなかった。僕らは彼(レブロン)のショットに対処したんだけど、それを沈めてきたんだ。ダブルチームでガードしたら、そのたびに彼はオープンになっている選手を見つけてしまったんだ」。
もしもアリーザがレイカーズ入りすることになれば、ウイングをサイズアップさせることは確実。打倒ウォリアーズを目指すレイカーズは、昨季のプレーオフでロケッツが見せた肉弾ディフェンスを参考にしているため、アリーザは頼もしい存在となりそうだ。
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