同点20回、逆転13回という激戦に決着を付けたのはカリーのレイアップ
12月24日(現地時間23日)に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズとロサンゼルス・クリッパーズによる一戦は、同点20回、リードチェンジ13回という激戦となった。
両チームは序盤から激しい点の取り合いを演じ、前半を終えて71-67とアウェーのクリッパーズが4点をリード。
すると第3クォーター、ケビン・デュラントが14得点を挙げるなどウォリアーズのオフェンスが躍動。このクォーターだけで36-23とした王者が、103-94と逆転して最終クォーターを迎えた。
第4クォーター序盤。クリッパーズはパトリック・ベバリー、モントレズ・ハレル、ルー・ウィリアムズという自慢のベンチ陣がウォリアーズに襲い掛かり、残り9分9秒で106-106の同点に追いつく。
ウォリアーズはステフィン・カリーとジョナス・ジェレブコの3ポイントでリードしていくも、クリッパーズはトバイアス・ハリスのジャンパーやフリースローで食らい付き、ハレルのフックショットで逆転。
その後ウォリアーズはカリーとデュラントのショットで残り1分41秒に127-120と7点差をつけたものの、クリッパーズはハリスのレイアップとエイブリー・ブラッドリーの3ポイント、さらには残り19.0秒でブラッドリーがダンクをたたき込んで同点に。
しかし、残り0.5秒でカリーが技ありのレイアップを放り込み、ウォリアーズが最終スコア129-127で激戦に終止符を打った。
なんとか勝利を手にしたウォリアーズのスティーブ・カーHCはカリーとデュラントを称賛。「彼らはアグレッシブで、才能も十分に備わっている。このゲームでは彼らがすばらしいシーンを演出してくれた。あの2人が勝利を呼び込んだのさ」と『AP』へコメント。
第1クォーターからベバリーとの言い合いになり、テクニカルファウルを宣告されたカリーだったが、見事な決勝レイアップを沈めて勝利をもたらした。
ウォリアーズではカリーが6本の3ポイント成功を含むゲームハイの42得点に6リバウンド、デュラントが35得点12リバウンド5アシスト3ブロック、ドレイモンド・グリーンが14得点6アシスト5スティール、クレイ・トンプソンが12得点2ブロック、ケボン・ルーニーが10得点7リバウンドを記録した。
歴史的な3ポイント攻勢で王者を追い詰めるも惜敗したクリッパーズ
「僕らはタフなチームで、彼らもタフなチーム。これがバスケットボールというものさ。だが僕らは勝てたかもしれない。いや、勝つべきだったんだ。でもあと少しのところで負けてしまった」とベバリーが語ったように、クリッパーズはウォリアーズ相手にあと一歩のところで惜敗。
だが、クリッパーズの戦いぶりも称賛に値するものだったことは間違いない。特に3ポイントの精度は見事だった。
この日のクリッパーズは前半でなんと16投中13本を成功。ハーフにおけるNBA新記録更新となる成功率81.2パーセントを記録。試合全体でも23投中18本を決め切り、20本以上放ったゲームにおいて、78.3パーセントという史上最高の成功率をマーク。
ハリスの6本を筆頭に、ダニーロ・ガリナーリがノーミスで5本、ブラッドリーとベバリーが各2本を決めるなど、記録的な3ポイント攻勢でウォリアーズを追い詰めた。
クリッパーズではハリスが32得点9リバウンド、ガリナーリが25得点11リバウンド、ウィリアムズが25得点にゲームハイの9アシスト、ハレルが13得点、ブラッドリーが12得点、ベバリーが10得点と奮戦するも、ウォリアーズ相手に今季2連勝とはならなかった。