ヒートが誇るレジェンドは、NBA史上有数の万能戦士へ
1月7日(現地時間6日)、マイアミ・ヒートはアトランタ・ホークスとの試合に臨み、82-106で完敗。この日のヒートはショットがことごとくリングに嫌われてしまい、フィールドゴール87投中成功31本(成功率35.6パーセント)、3ポイントは34投中成功5本(成功率14.7パーセント)と不発に終わった。
今季がNBAにおけるラストシーズンのドウェイン・ウェイド(ヒート)は、約23分出場して11得点4リバウンド3アシストを残すも、チームを勝利へと導くことはできず。
そんな中、ウェイドはこの日2投中1本の3ポイントを沈めたことで、通算成功数で500本に到達。これにより、ウェイドはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)しか達成していないエリートクラブに名を連ねることとなった。
『AP』によると、NBAで通算2万得点、5,000アシスト、4,000リバウンド、1,500スティール、800ブロック、3ポイント成功500本をクリアしたのはウェイドが史上3人目だという。
3選手がこれまでに残してきたキャリア通算成績は以下のとおり。
※P=得点、A=アシスト、R=リバウンド、S=スティール、B=ブロック、3PM=3ポイント成功数、日本時間1月7日終了時点
■NBA史上3人しか達成していないエリートクラブ
ジョーダン:3万2,292P、5,633A、6,672R、2,514S、893B、581(3PM)
レブロン:3万1,966P、8,451A、8,698R、1,909S、912B、1,684(3PM)
ウェイド:2万2,489P、5,513A、4,753R、1,579S、863B、500(3PM)
198センチのジョーダン、203センチのレブロンと比べると、ウェイド(193センチ)は身長が低いことは否めない。それでもこの男には屈強な肉体と抜群のタイミングが備わっており、ホークス戦を終えて863ブロックを残している。この6部門において、これだけの数字をクリアしてきたことは、NBA史上有数の万能戦士と言っていいはずだ。
大舞台で輝くウェイド、ヒートはイーストを勝ち抜きプレーオフに出場したい
ホークス戦を終えたウェイドは、ルーキーのトレイ・ヤングとユニフォームを交換。5日(同4日)のワシントン・ウィザーズ戦ではブラッドリー・ビールともユニフォームを交換するなど、ラストシーズンを満喫している。ヤングについて、ウェイドは『AP』へこのように語っていた。
「彼は息子ととても仲がいいから、僕は彼に感謝しているよ。彼はこれから長いキャリアを送ることになるだろうね。今シーズン、僕はたくさんのベテランたちとユニフォームを交換してきたけど、若い選手が自分のユニフォームを欲しいと言ってくれるのはうれしいね。光栄に思ってる。これから彼のキャリアを見ていくことにするよ。彼には知らせたんだけど、今後は一緒にワークアウトしていくこともあるだろうね。彼と息子と一緒にしたいな」。
レギュラーシーズンは約半分を終えたため、残り約40試合。7日(同6日)終了時点でヒートはイースタン・カンファレンス6位(19勝19敗)という好位置にいるものの、10位のオーランド・マジックとはわずか2.0ゲーム差と、激しい星の取り合いとなっているため、プレーオフ出場が約束されたわけではない。
それでも、ヒートが誇るレジェンド、ウェイドはプレーオフという大舞台でも輝いてきた勝負師だけに、なんとしてでもプレーオフに進出したいところだ。