現地メディアが選出した今季折り返し地点におけるアワード最有力候補は誰だ?

MVPはハーデン(左)、最優秀ディフェンシブプレーヤーにはジョージ(右)が選出された[写真]=Getty Images

 昨年10月中旬から開幕した2018-19シーズンは、各チームが82試合のうち半分となる41試合以上を終えた。

 そこで今回は、1月15日(現地時間14日)終了時点における個人スタッツリーダーと、現地メディア『Sports Illustrated』が選出した現時点における個人アワードを紹介したい。

 まずはスタッツリーダーから見ていこう。
※所属は現地時間1月14日終了時点、チーム名は略称、%=パーセント

■NBAスタッツリーダーズ
<平均得点>
ジェームズ・ハーデン(ロケッツ):34.8得点

<平均リバウンド>
アンドレ・ドラモンド(ピストンズ):平均15.0本

<平均アシスト>
ラッセル・ウェストブルック(サンダー):平均10.6本

<平均スティール>
ラッセル・ウェストブルック(サンダー):平均2.5本

ウェストブルックは今季もシーズン平均トリプルダブル(平均21.4得点10.8リバウンド10.6アシスト)を記録している[写真]=Getty Images

<平均ブロック>
マイルズ・ターナー(ペイサーズ):平均2.8本

<平均出場時間>
ジェームズ・ハーデン(ロケッツ):平均37.1分

<フィールドゴール成功率>
ルディ・ゴベア(ジャズ):65.1%

<3ポイント成功率>
セス・カリー(ブレイザーズ):48.6%

<フリースロー成功率>
マルコム・ブログドン(バックス):97.7%

ハーデン、ウェストブルックが2部門でトップ

 現在17試合連続で30得点以上を挙げているハーデンが得点と出場時間の2部門でトップ。アシストとスティールでトップに立つウェストブルックは、今季もここまで“平均トリプルダブル”を記録しており、前人未到の3シーズン連続達成も十分ありそうだ。

 ちなみに、スティール部門の2位にいるのはウェストブルックのチームメート、ポール・ジョージ。リーグトップ2をサンダーが独占している。なお、3ポイント成功率は昨季ケガのため全休したセス・カリー、フリースロー成功率では今季好調なバックスで堅実な働きを見せているブログドンがそれぞれリーグ1位となっている。

 続いて、『Sports Illustrated』選出のアワードを見ていきたい。
※現地時間1月14日に掲載されたもの、チーム名は略称

■現地メディア選出のミッドシーズンアワード

最優秀選手(MVP):ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)

 クリス・ポールエリック・ゴードンが計26試合に欠場する中、ロケッツがウエスタン・カンファレンス上位に入っていることができるのは、ハーデンの活躍があったから。特にポールが12月途中に戦線離脱後、ロケッツは8勝3敗を記録。その中にはナゲッツ、ウォリアーズ、サンダーという、ウエストのトップ3チームから挙げた勝利も含まれている。

爆発的なオフェンス力でリーグを席巻しているハーデン[写真]=Getty Images

<ほかの候補者>
ヤニス・アデトクンボ(バックス)
ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
レブロン・ジェームズ(レイカーズ)
ポール・ジョージ(サンダー)

最優秀コーチ賞(COY):マイク・ブーデンホルザーHC(バックス)

 ヤニス・アデトクンボというチーム最大の武器を最大限に活用すべく、センターのブルック・ロペスを3ポイントシューターとして配置し、リング下で驚異的な成功率を残すアデトクンボへスペースを与えることに成功。さらには、選手たちそれぞれに役割を与えて、コミュニケーションを取ることでDJ・ウィルソンやスターリング・ブラウンもプレータイムを獲得し、選手層を厚くした。

<ほかの候補者>
ドック・リバースHC(クリッパーズ)
ネイト・マクミランHC(ペイサーズ)

最優秀シックスマン賞:ドマンタス・サボニス(ペイサーズ)

 最優秀シックスマンは、2011年のラマー・オドム(元レイカーズほか)を最後に、ビッグマンではなくペリメーターのシュータータイプの選手が選ばれてきた。しかし今季はサボニスとハレルという動けるビッグマンが効率良い働きで所属チームに大きく貢献。サボニスは平均25.5分15.2得点9.7リバウンド3.0アシストでフィールドゴール成功率は62.2%、ハレルは平均25.5分16.0得点6.8リバウンド1.8アシスト1.4ブロックにフィールドゴール成功率62.9%という、すばらしい成績を残している。

<ほかの候補者>
モントレズ・ハレル(クリッパーズ)
スペンサー・ディンウィディー(ネッツ)

最優秀ディフェンシブプレーヤー賞(DPOY):ポール・ジョージ(サンダー)

 今季いずれもキャリアハイとなる平均26.7得点8.1リバウンド2.2スティールを残すジョージにとって、最も印象的なのはディフェンスにおける貢献だろう。ペリメーターにおけるスコアラーたちをガードするだけでなく、チームメートたちのヘルプもこなしている。

<ほかの候補者>
ロバート・コビントン(ウルブズ)
スティーブン・アダムズ(サンダー)

新人王(ROY):ルカ・ドンチッチ(マーベリックス)

 今季のルーキーのうち、すでにフランチャイズプレーヤーの1人として活躍し、勝負どころでも真価を発揮しているのはドンチッチだけ。複数のベテランを擁するマブスにおいても、ドンチッチに託している点は見事というほかない。

<ほかの候補者>
ジャレン・ジャクソンJr.(グリズリーズ)
ディアンドレ・エイトン(サンズ)

最優秀躍進選手賞(MIP):パスカル・シアカム(ラプターズ)

 キャリア3シーズン目の今季、先発パワーフォワードに定着したシアカムは、リーグベストの33勝12敗を記録するラプターズにおいて、貴重な働きを見せている。ここまで平均30.9分15.2得点6.9リバウンド2.8アシスト1.0スティールを記録しており、リムへアタックするだけでなく、ディフェンスもでき、プレーメイクもこなすことができることをコート上で示している。

<ほかの候補者>
デリック・ローズ(ウルブズ)
マーカス・モリス(セルティックス)

共にキャリア3年目のサボニス(右)は最優秀シックスマン、シアカム(左)はMIP候補に挙がっている[写真]=Getty Images

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