2019.01.15

王者相手に奮闘した新人ルカ・ドンチッチに対してカリーとスティーブ・カーHCが絶賛

NBAに一大旋風を巻き起こしているドンチッチの評価は高まるばかり[写真]=Getty Images
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ウォリアーズ相手に26得点を挙げる奮闘を見せた驚異の新人ドンチッチ

 1月14日(現地時間13日)に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズダラス・マーベリックスによる一戦は、ステフィン・カリーが今季自己最多に並ぶ11本の3ポイントを決めるなど計48得点の大暴れを見せて119-114でウォリアーズが勝利した。

 ゲームの大部分でウォリアーズがリードしていたものの、マブスも新人ルカ・ドンチッチハリソン・バーンズらの活躍で王者相手に好勝負を演じた。4点ビハインドで迎えた最終クォーター、マブスは残り5分51秒にディアンドレ・ジョーダンのフリースローで同点に追いつく。

 するとベテランのデビン・ハリスの5連続得点でウォリアーズから5点のリードを奪う。ケビン・デュラントとカリーがショットを決めていくも、残り3分51秒にはバーンズのフリースロー3本でマブスは再び5点差をつける。

 その後、残り1分54秒にドンチッチがフリースロー2投中1本を決めて、マブスは2点をリードしていたものの、カリーに同点ジャンパー、残り42.0秒には決勝弾となる3ポイントを許してしまう。試合終盤、マブスには追いつくチャンスがあったものの、残り5.0秒にバーンズが痛恨のターンオーバーを犯してしまい、万事休す。

 マブスは接戦を勝ち切れなかったのだが、ドンチッチはチームトップの26得点に6リバウンド5アシスト、バーンズは22得点4リバウンドを挙げて最後までウォリアーズを追いつめた。

「彼はすでにオールスター級の選手だ」とウォリアーズ指揮官が絶賛

 試合を終えたウォリアーズのカリーは、『ESPN』へドンチッチを絶賛するコメントを残していた。

 「彼は信じられない選手。今後もハイレベルなバスケットボールを経験してほしいね。彼は常に自分のペースでプレーできている。彼のプレーを否定する人がいて、彼のことをほとんど何も知らないような人たちが彼に関する話をしている中で、彼は自分の力で実力を証明してきた。将来、リーグの顔になる男のプレーを見るのはとても楽しいね」。

ドンチッチと2度目の対決を終えたカリーは19歳のスター選手へエールを送った[写真]=Getty Images

 カリーだけでなく、スティーブ・カーHCもドンチッチについて「ルーキーには見えない選手だ」とコメント。そして「私は彼のプレーをあまり見たことがなかったんだ。でも19歳という年齢を超越しているし、とても自信を持ってプレーしているね。彼はすでにオールスター選手だと私は思う。ファン投票の行方がどうなっていくかはわからないけど、オールスター選手のように映るね」と話していた。

 1月11日(同10日)に発表されたNBAオールスター2019のファン投票途中経過で、ドンチッチはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ/277万9,812票)に次ぐウエスタン・カンファレンスのフロントコート部門2位となる222万77票を獲得。

 オールスターのスターター選出は、ファン投票が50パーセント、プレーヤー投票とバスケットボールメディアによる投票がそれぞれ25パーセントを占めているものの、ドンチッチがスターター枠で選出される可能性は十分あるだろう。

 もしスターター枠から漏れたとしても、ドンチッチはヘッドコーチ投票によって決まるリザーブメンバーに選出されるかもしれない。カーHCは「彼が今年選出されなかったとしても、彼がオールスター級の選手であることに変わりはない。近いうちにオールスター選手になるだろうね」とドンチッチを称賛していた。

 14日(同13日)終了時点で平均20.2得点6.7リバウンド5.0アシスト1.1スティールとオールラウンドな成績でマブスをけん引するドンチッチ。2011年のブレイク・グリフィン(当時ロサンゼルス・クリッパーズ/現デトロイト・ピストンズ)以来となるルーキーのオールスター選出はあるのか。今後の動向に注目していきたい。

今季ここまで3度行われたウォリアーズ戦で、平均23.0得点を奪ったドンチッチについて語ったカーHC[写真]=Getty Images

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