カーHCが「美しいバスケットボールだった」と満足げに語った12分間
1月16日(現地時間15日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズがデンバー・ナゲッツとの一戦に臨み、第1クォーターだけでなんと51得点。第1クォーターにおけるNBA新記録を樹立してみせた。
さらに、ウォリアーズはこのクォーターだけで10本の3ポイントを決めたことで、こちらは全4クォーターにおけるNBA最多記録をマーク。
ウォリアーズはフィールドゴール25投中19本(成功率76パーセント)、3ポイント14投中10本(71.4パーセント)を成功。第1クォーターで51-38と突っ走ったウォリアーズはこのゲームを142-111で制したことで、ナゲッツ(29勝14敗)を抜いて ウエスタン・カンファレンス首位(30勝14敗)に躍り出た。
このウォリアーズの大爆発をけん引したのはケビン・デュラント。7本すべてのショットを沈めて17得点(計27得点)を挙げると、クレイ・トンプソンが13得点(計31得点)、ステフィン・カリーが12得点(計31得点)と続いた。
これにはスティーブ・カーHCも「すごく美しいバスケットボールだったね」と選手たちを称賛。「彼らはボールムーブ、ショットフェイクを駆使し、目的を持ってプレーしていた。シンプルに遂行していたけれど、アグレッシブさも保っていた。この日見せてくれたバランスは、我々が探しているものだったんだ。これ以上に良かった第1クォーターなんて思い出せないな。まるで花火大会のようだった」と『AP』へコメントしている。
ウエスト首位に浮上したウォリアーズ、カズンズ復帰で勢いが加速するか?
一方、カリーはウエスト上位チームに対してメッセージを送ったという。
「僕らは今、(ライバルとなる上位チームに対して)注意を払っているんだ。僕らはいいプレーができているとは思う。でも正直に言うと、ウエストのプレーオフチームに対して満足のいくプレーができていたわけではなかったんだ。だから今夜は僕らにとって大きな日になった。今後もこの流れをキープし続けていきたいね」。
一方、ホームで大敗を喫してしまったナゲッツのマイク・マローンHCは、「このチームの選手たちがゴールデンステイトに対して恐れたり、リスペクトをしすぎているとは思っていない。彼ら(ウォリアーズ)はまた一つ新たなレベルに達して、我々を圧倒したということ」と語っていた。
ウォリアーズがトップに立ったとはいえ、2位のナゲッツとは0.5ゲーム差、さらにはオクラホマシティ・サンダー、ヒューストン・ロケッツ、ポートランド・トレイルブレイザーズが4.5ゲーム差以内にいるため、今後も決して油断できない状況が続く。
それでも、ウォリアーズには19日(同18日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦からデマーカス・カズンズというリーグトップレベルの重量級ビッグマンがラインナップに加わる。「俺たちはデマーカスというすばらしい選手を加えることになるから、チームとして最高のバスケットボールをしていかなきゃならない。もっとも、俺たちはこのリーグでベストなタレントを擁するチームの一つ。彼と一緒にプレーできることをすごく楽しみにしている。皆にとって本当にすばらしいことになるといいね」と、フロントコートでカズンズの相棒になるドレイモンド・グリーンは期待している。
シーズン中盤に差し掛かったこの時期に、先発センターとしてカズンズが入ることは相手チームにとっては脅威そのもの。ウォリアーズが再び上昇気流に乗るのも時間の問題かもしれない。