セルティックスとの激戦を制したウォリアーズ、好調の要因をカリーが明かす
1月27日(現地時間26日)。2連覇中の王者ゴールデンステイト・ウォリアーズはボストン・セルティックスとの試合に臨み、同点14回、リードチェンジ21回におよんだ激戦を115-111で制し、セルティックスの連勝を5でストップ。
カイリー・アービングに32得点10アシスト、アル・ホーフォードに22得点13リバウンド、ジェイソン・テイタムに20得点を奪われたものの、ウォリアーズはケビン・デュラントがゲームハイの33得点に9リバウンド2ブロック、ステフィン・カリーが6本の3ポイント成功を含む24得点、クレイ・トンプソンが21得点と活躍。
さらに、デマーカス・カズンズが15得点8リバウンド3アシスト3スティール、ドレイモンド・グリーンが11リバウンド8アシスト3スティールと、5人のオールスター選手がそれぞれ持ち味を発揮し、今季チーム最長となる10連勝。試合後、カリーは連勝の要因について『ESPN』へこう語っていた。
「おそらく、今の僕らにとって最も大きなことは、ボールをしっかりとケアしていること。プレーメイカーたちがショットを放つよりも、ボールをうまく扱って正しい選択ができているんだ。それにディフェンスも良くなっている。デマーカスがローテーションに入ったことで、勢いをつけてくれたね」。
カズンズはアキレス腱断裂という大ケガから復帰して4試合が経過。ここまで平均21.0分というプレータイムではあるものの、平均13.5得点7.3リバウンド3.5アシスト1.0スティール0.8ブロックと、新天地ウォリアーズでも持ち前のオールラウンドなプレーを見せている。平均4.3回とファウルトラブルには陥っているものの、ゲームに慣れていくことで、ファウルの数も減っていくことだろう。
カリーは10連勝した現在のチーム力は、まだまだ伸びていくと口にしている。
「僕らはまだまだ完璧とは言えない。もっともっと良くなることができると皆が理解している。僕らは今、一緒に(10連勝という)ランを見せていることについて話し合ったんだ。シーズン中盤としては正しい位置にいると思う。でもオールスターブレイクを前に、もっと良い流れを持ち込みたいなら、シーズン後半で自分たちの流れを構築すること。そしてそれを続けていきたいと思ってる」。
セルティックス戦を終えたウォリアーズは、35勝14敗でウエスタン・カンファレンス首位を堅持。2位のデンバー・ナゲッツに1.5ゲーム差をつけており、勝率も7割を突破した。
爆発的な得点力で他を圧倒、指揮官カーHCも選手たちを絶賛
10連勝を飾ったウォリアーズの勢いを象徴するデータがある。彼らはこの期間に、平均128.6得点という爆発的なオフェンスで相手チームを圧倒しているのだ。『Elias Sports』によると、10連勝以上を挙げたチームでウォリアーズの得点を上回っていたのは、30年以上前までさかのぼるという。
ここ10試合におけるウォリアーズの平均得点を超える得点力を残していたのは、1984-85シーズンのロサンゼルス・レイカーズ。アービン“マジック”ジョンソン(元レイカーズ)とカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)がけん引したレイカーズが平均129.2得点を挙げていた。
ウォリアーズの指揮官スティーブ・カーHCも選手たちをこのように称賛している。
「このチームの選手たちは競い合った。我々は(勝利するために)必要なことをすべてこなしていた。リーグでもベストチームの1つであるセルティックスを相手に、アウェーで大きな勝利を勝ち取ったと思う。とてもエキサイティングだったね」。
「最高だった。長い間、俺はこの感覚が恋しかったんだ。(TDガーデンの)雰囲気もそうだし、試合開始から終了までに見せてくれたファンの声援も、本当にすばらしかった。俺も楽しめたよ」と、カズンズもセルティックス戦の勝利に興奮を隠せない様子だった。
ウォリアーズは今後、29日(同28日)にアウェーでインディアナ・ペイサーズ戦をこなした後、ホーム3連戦を迎える。だが対戦相手はフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、レイカーズ、サンアントニオ・スパーズとプレーオフレベルのチームばかり。この4連戦を勝ち切ることができれば、ますます手が付けられなくなりそうだ。