まだ19歳ながらキャリアハイの35得点に自身2度目のトリプルダブル
1月28日(現地時間27日)、ダラス・マーベリックスがトロント・ラプターズと激突した。ゲームは第4クォーター残り約2分からラプターズがマブスを突き放し、最終スコア123-120でラプターズに軍配。
ラプターズではエースのカワイ・レナードが33得点に10リバウンド、カイル・ラウリーが19得点9アシストを挙げるなど計6選手が2ケタ得点をマーク。今季成績を37勝15敗とし、ミルウォーキー・バックスとゲーム差なしのイースタン・カンファレンス2位とした。
マブスはこの試合を勝利で締めくくることはできなかったものの、新人ルカ・ドンチッチが新たなNBA記録を樹立した。「僕にとっては、勝利こそ何よりも大事なことなんだ。(トリプルダブルは)もちろんすごいことなんだけど、勝利することができていたらなお良かった」と『AP』へ試合結果について悔やんだものの、この日ドンチッチが残した成績は歴史的パフォーマンスだったといっても過言ではない。
ドンチッチはイーストの強豪ラプターズを相手に、いずれもゲームハイとなる35得点12リバウンド10アシスト。35得点はキャリアハイであり、自身2度目のトリプルダブルとなった。
ユーロリーグの経験があるとはいえ、2月28日に20歳を迎えるドンチッチはまだ19歳。NBA史上、10代でトリプルダブルを2度も達成した選手は史上初であり、30得点超えのトリプルダブルを10代で残した選手も皆無だった。
スターター落選がモチベーション? ここ2試合はいずれも32得点以上と大爆発
また、ドンチッチはこの試合でルーキーながら35得点超えのトリプルダブルを挙げた史上7人目の選手にも名を連ねた。これまでにこの記録を達成してきた6選手がそうそうたる顔ぶれなので紹介しておきたい。
『ESPN Stats & Info』によると、エルジン・ベイラー、ジェリー・ウェスト(共に元ロサンゼルス・レイカーズ)、オスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)に昨年バスケットボール殿堂入りを果たしたジェイソン・キッド(元マブスほか)。ここまで挙げた5選手はいずれも殿堂入りを果たした名選手。
そして現役でこの記録を達成したのは、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のみ。ドンチッチは19歳にして、NBA史上有数のエリートクラブの仲間入りを果たしたこととなる。
来月シャーロットで行われる「NBAオールスターゲーム2019」のファン投票で、ドンチッチはウエスタン・カンファレンスのフロントコート部門においてレブロン・ジェームズ(レイカーズ/462万809票)に次ぐ、424万2,980票を獲得した。
しかし、25日(同24日)に発表されたキャプテンならびにスターターの発表で、プレーヤー投票とバスケットボールメディアによる投票でケビン・デュラント(ウォリアーズ)を上回ることができず、ドンチッチはスターター入りすることができなかった。
翌26日(同25日)に行われたデトロイト・ピストンズ戦で、ドンチッチは32得点8リバウンド8アシストの大暴れでマブスを勝利へと導いている。
オールスターのスターター落選から2試合連続で大爆発を見せているドンチッチは、ヘッドコーチ投票によるオールスターゲームのリザーブ枠に選出されることができるのだろうか。今後の動向からも目が離せない。