チーム史上4人目の永久欠番となったボッシュ、選手として今後下す決断も注目
2月5日(現地時間4日)、マイアミ・ヒートはクリス・ボッシュ(現未所属)の背番号1を、永久欠番にすることを発表した。
2010-11シーズンから約6シーズン、ヒートでプレーしたボッシュはレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、ドウェイン・ウェイド、ユドニス・ハズレムといった選手たちと共に12、13年の2連覇に大きく貢献。
14年夏にレブロンがクリーブランド・キャバリアーズへ移籍すると、エース格として活躍するも、14-15シーズンから2シーズン連続で血栓によりオールスターブレイク以降を欠場。それでも、ヒートでプレーした計6シーズンで384試合に出場して平均34.2分18.0得点7.3リバウンド1.8アシストを記録してきた。
ヒートのバスケットボール運営部門代表を務めるパット・ライリーは、リリースの中で「私はクリスの背番号1が永久欠番になることを誇りに思います。彼はコート上では偉大な選手として、そしてコート外ではコミュニティーへ多大な貢献をしてきました。アメリカン・エアラインズ・アリーナの中で、これらが認識されることを光栄に思います。彼の名前と背番号はいつも、そしていつまでも(アリーナに)つるされることでしょう」と語っている。
3月27日(同26日)に行われるオーランド・マジック戦のハーフタイムで、ヒートはボッシュの背番号1の永久欠番セレモニーを行うという。
ヒートの選手として、ボッシュは史上4人目の永久欠番となる。これまでヒートの選手で永久欠番となっているのは、アロンゾ・モーニング(元ヒートほか/33番)、ティム・ハーダウェイ(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか/10番)、シャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか/32番)のみ。
おそらく今季終了後にNBAから引退を表明しているウェイドとハズレム、そしていずれはレブロンも永久欠番になることが予想されている。
なお、現役続行を希望する34歳のボッシュは、復帰に向けてトレーニングを行っていると昨年10月に『New York Daily News』などが報じていたものの、同時に今年のオールスターブレイクの時点でどこかのチームと契約を結ぶことができない場合は引退することも示唆していた。
当時、ボッシュ本人は「僕は3&Dとして、まだまだ貢献できる」と口にしていたのだが、現時点でNBAチームと契約するかもしれない、という情報は皆無に等しい。211センチのボッシュはオールスター選出11度を誇るビッグマン。持ち前のシュート力を活かしてポストプレーから3ポイントまで決めることができ、機動力を駆使してディフェンダーとしても活躍してきた実績がある。
もう一度、コート上でプレーするボッシュを見たいと思うファンや選手はいるはず。現役選手としてのボッシュのキャリアも気になるところだ。