デニス・スミスJr.との決勝を制した新人ハミドゥ・ディアロがスラムダンク王者に輝く

自慢の身体能力を駆使して今年のダンク王の称号を手にしたディアロ[写真]=Getty Images

ルーキーのディアロがフランチャイズ史上初のダンク王に

 2月17日(現地時間16日)、スペクトラム・センター(ノースカロライナ州シャーロット)では「NBAオールスター2019」が2日目を迎え、サタデーナイトイベントが開催。スキルズチャレンジ、3ポイントコンテストに続いて、「スラムダンクコンテスト」が行われた。

今年の出場者(左からディアロ、コリンズ、スミスJr.、ブリッジズ)[写真]=Getty Images

 近年と同様に、今年もキャリア1、2年目の4選手が参加。1回戦で2回のダンクを繰り出し、合計得点の上位2選手がファイナルラウンドへ進出するこのコンテスト。1回戦のトップバッターを務めたジョン・コリンズ(アトランタ・ホークス/2年目)がベースラインからダンクをたたき込むも、会場の盛り上がりはイマイチ。コリンズが観客を何度も煽るシーンが目についた。

 その後もハミドゥ・ディアロ(オクラホマシティ・サンダー/1年目)、デニス・スミスJr.(ニューヨーク・ニックス/2年目)、マイルズ・ブリッジズ(シャーロット・ホーネッツ/1年目)がそれぞれダンクをリムへたたき込むも、ミスが目立つ場面もあり、審査員たちが苦笑いする場面も。

 そんな中、大きな注目を浴びたのはブリッジズとディアロ。ブリッジズはホーネッツのレジェンド、ラリー・ジョンソン(元ホーネッツほか)のユニフォームを身にまとい、チームメートのケンバ・ウォーカーのパスを空中でキャッチして身体を回転させながら強烈なダンク。ディアロはシャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)を跳び越えて、“エルボーダンク”をたたき込んだ。2000年のダンクコンテストで、トロント・ラプターズのビンス・カーター(現アトランタ・ホークス)が見せたアップブレード版を披露した。

 決勝に勝ち進んだのは、ディアロとスミスJr.の2選手。スミスJr.はパサー役にステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、跳び越える壁としてドウェイン・ウェイド(マイアミ・ヒート)というスーパースター2人のサポートを得るも、失敗が重なってしまう。なんとか決めて満点の50点を記録するも、レジェンドたちに敬意を表したような採点結果に。スミスJr.は昨年のリベンジを期して臨んだが、難易度が高く、失敗が目立つこととなった。

 そして今年のコンテストを制したのはディアロ。フランチャイズ史上初のダンク王となったルーキーは、ラッセル・ウェストブルックなど複数のサポートを得て、持ち前の身体能力を存分に発揮。

 今季はここまで45試合の出場で平均11.4分4.2得点2.1リバウンドにとどまっているが、オールスターブレイク後にプレータイムを伸ばすチャンスを得ることができるのか、気になるところだ。

ディアロが1回戦で見せたシャック越えのエルボーダンク[写真]=Getty Images

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