リラード擁するブレイザーズの前に惜敗したセルティックスが球宴後悪夢の4連敗

リラード(左)率いるブレイザーズは5連勝、カイリー(右)擁するセルティックスは4連敗となった[写真]=Getty Images

「僕らは攻防両面で一丸となってプレーできている」と自信を見せたリラード

 2月28日(現地時間27日)、ポートランド・トレイルブレイザーズはアウェーのTDガーデンへ乗り込み、ボストン・セルティックスと対戦した。

 前半は互いに点を奪い合う展開となった両チームは、ブレイザーズの1点リードで後半へ。すると第3クォーターに入り、リズムをつかんだのはアウェーのブレイザーズ。このクォーターに31-22と抜け出し、10点リードを得て最終クォーターへ。

チーム状態に自信を見せるリラードは、ゲームハイの33得点をマーク[写真]=Getty Images

 オールスターブレイク後、アウェー3連戦で全敗しているセルティックスは、なんとかホームで白星をつかもうと第4クォーターで巻き返す。

 マーカス・スマートジェイレン・ブラウンが奮闘し、残り8分49秒で2点差まで追い上げる。ブレイザーズを射程圏内に捉えたかと思いきや、モーリス・ハークレスユスフ・ヌルキッチにショットを決められてしまい、セルティックスは再び引き離されていく。

 残り24.8秒でカイリー・アービングの3ポイントが決まり、セルティックスはなんとか3点差まで詰め寄るも、最後はデイミアン・リラードがフリースロー2本を確実に決めて最終スコア97-92とし、ブレイザーズに軍配。

 勝利したブレイザーズはリラードがゲームハイとなる33得点に7リバウンド4アシスト、ハークレスが17得点10リバウンド3スティール、ヌルキッチが16得点6リバウンド2ブロック、CJ・マッカラムが14得点5リバウンドをマーク。ブレイザーズはイースタン・カンファレンスのチームとの戦績を18勝4敗とした。

 連勝を5へと伸ばしたブレイザーズの主砲リラードは「僕らはオフェンスとディフェンスの両面で一丸となってプレーできている。シャープになっているよ」と『AP』へ語ると、「僕らはコートの両エンドで一貫したプレーができている。ローテーション入りしている選手全員がそういったプレーができている、というのが今のこのチームなんだ」と自信満々にコメント。

悪夢の4連敗を喫したセルティックス、今後のホーム2連戦で巻き返せるか?

 一方のセルティックスは、オールスターブレイク以降勝ち星なしの4連敗。相手チームにイースト上位のミルウォーキー・バックスとトロント・ラプターズ、ウエスト上位のブレイザーズがいたとはいえ、イースト下位のシカゴ・ブルズ相手に敗れるなど思うように勝つことができずにいる。

 この試合ではカイリーが31得点、ジェイソン・テイタムが14得点、アル・ホーフォードとスマートがそれぞれ13得点、ブラウンが10得点10リバウンドを残すも、勝利には至らず。

 「僕らの努力が(勝利するために)足りなかったということ。僕らは自分たちがどれほどのことができるか分かってる。本来のレベルでプレーできなければどうなるのかも理解している。それが率直な印象だ」とカイリー。

カイリー(中央)は31得点と奮闘するも、勝利には一歩及ばず[写真]=Getty Images

 「俺たちは一丸となってプレーできていない」とスマートは語っていたが、ブレイザーズ戦はあと一歩でリードを奪うことができなかった。

 ブラッド・スティーブンズHCも「我々は自分たちに対して失望してしまっていると私は思ってる。今夜はチーム一丸となってプレーしていたはずなんだが、まだそうなってはいないように見えた。(23点差で敗れた)昨夜のラプターズ戦よりも、私は選手たちを鼓舞していたのだが、勝利には届かなかったんだ」と悔やんでいた。

 4月中旬から幕を開けるプレーオフを万全のチーム状態で迎えることができればいいものの、このままの調子では昨年まで2年連続でイースト決勝まで勝ち進んだセルティックスについて、大きな疑問符が付いてしまうことになってしまってもおかしくはない。

 今後2試合はホームで戦うことができるため、ここでスイッチを切り替えたいところだ。

モバイルバージョンを終了