フルメンバーがそろい、攻防両面でリズムをつかんだロケッツ
昨年12月9日(現地時間8日)終了時点で、ヒューストン・ロケッツは11勝14敗でウエスタン・カンファレンス14位に低迷していた。
その後もクリス・ポールやエリック・ゴードン、クリント・カペラといった主力がケガのため戦線離脱する中、ジェームズ・ハーデンが驚異的なパフォーマンスを展開し、徐々に復調。オースティン・リバースとケネス・ファリードという途中加入の新戦力が活躍したこともあり、ロケッツは戦力ダウンを最小限に食いとどめてみせた。
そしてオールスターブレイク明け初戦となった2月22日(同21日)にカペラが復帰し、フルメンバーがそろったロケッツは、3月4日(同3日)のボストン・セルティックス戦に115-104で勝利して5連勝。
この勝利によって、38勝25敗となったロケッツはウエスタン・カンファレンス3位タイ(39勝24敗)のオクラホマシティ・サンダー、ポートランド・トレイルブレイザーズとのゲーム差を1.0にまで縮めた。
セルティックス戦で今季24度目の40得点超えとなる42得点に7リバウンド4アシスト2スティールを挙げて勝利の殊勲者となったハーデンは、「俺たちは今、本当にいい状態だと感じてるんだ。フルメンバーがそろって、リズムをつかむことができている。パーフェクトなタイミングでね」と『ESPN』へコメント。そして「(今季の)俺たちはこれまで、猛プッシュする機会がなかなかなかった。でも、ここで猛プッシュしてリズムをつかみ、ポストシーズン(プレーオフ)へと進むことができるんなら完璧なタイミングだ」と自信を見せた。
ロケッツはハーデンのほかに、ゴードンが8本の3ポイント成功を含む32得点、ポールが15得点6リバウンド12アシスト3スティールをマーク。今季途中にリバースとファリードを加えたことで、ロケッツは開幕時よりも戦力アップしている点も見逃せない。ハーデンは言う。
「俺たちはリズムをつかんでいる。今季は数多くのケガ人がいたし、好不調の波も激しかった。だが、ここにきて俺たちはようやく(オフェンスとディフェンスの)両エンドでリズムをつかむことに成功しているから最高さ。そしてこのチームの選手たちは健康なコンディションになったことも大きい。選手たちはそれぞれの役割を知っていて、(チームとして)勝つことができている。ディフェンスでもやるべきことを遂行できており、互いにヘルプし合って会話もできている」。
ロケッツ不動の先発パワーフォワード、PJ・タッカーが「俺たちは何位でプレーオフを迎えようと気にしちゃいない。プレーオフになって、自分たちのベストなバスケットボールをプレーしたいだけ」と意気込んだように、ロケッツはチーム全体で自信を深めており、今後に向けて視界良好と言っていい。