レイカーズが残り2分で7点をリードするも、ニックスの粘りの前に逆転負け
3月18日(現地時間17日)、ロサンゼルス・レイカーズはニューヨーク・ニックスのホーム、マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)に乗り込んで一戦を交えた。
この試合を迎えた時点で、レイカーズはウエスタン・カンファレンス11位の31勝38敗。ニックスはリーグワーストとなる13勝56敗と、いずれもプレーオフ出場が絶望的な状況で行われた。
1シーズンに1度のMSG凱旋ということもあり、レイカーズのレブロン・ジェームズに多くの注目が集まる中、ゲームは僅差の攻防が繰り広げられ、レイカーズの2点リードで第4クォーターへ突入。
試合時間残り6分14秒。レイカーズはレブロンの5連続得点で10点をリードすると、ニックスが負けじと応戦。ケビン・ノックスとエマニュエル・ムディエイのレイアップ、ディアンドレ・ジョーダンのアリウープ、マリオ・ヘゾニャの3ポイントなどで着実に点差を縮めていく。
残り2分でアレックス・カルーソのフリースローが決まり、7点をリードしたレイカーズだったが、そこからニックスに6連続得点を許してしまい、残り37.1秒で123-122と1点差へ。その後レブロンのジャンパーがリムに嫌われると、ムディエイのフリースロー2本が決まり、残り22.3秒でニックスが124-123で逆転に成功。
そして迎えたレイカーズ最後のポゼッション。レブロンがボールをコントロールし、ペイントエリア左側へ入り込んで決勝ジャンパーを試みるも、バランスを崩してしまい、ヘゾニャに痛恨のブロックを浴びてしまう。このブロックが決め手となり、ニックスがそのまま逃げ切った。
1クォーターで11本のショットミスはレブロンにとってキャリアワーストの屈辱
キャリア4年目のヘゾニャは、どちらかというとオフェンシブな選手として知られるフォワード。だがこの日は値千金のブロックを決めて会場から大歓声を浴びた。「なんだか変だよね?」と地元メディア『The New York Times』へ語るほど、本人も驚いた様子だった。
ニックスではムディエイが28得点8アシスト、デイミアン・ドットソンが25得点6リバウンド、ノックスが19得点6リバウンド、ヘゾニャが17得点8リバウンド2スティール、ジョーダンが15得点17リバウンド7アシストを記録。
「すばらしい選手を倒すべく、たまに予期せぬことをしなきゃいけないシーンで、ビッグプレーを決めなきゃいけない時もあるということ」とデイビッド・フィズデイルHC(ニックス)が振り返った。
一方のレイカーズでは、レブロンがゲームハイの33得点に6リバウンド8アシスト、カイル・クーズマが18得点8アシスト、レジー・ブロックが14得点を挙げるなど、計7選手が2ケタ得点を挙げたものの、直近9試合で8敗目を喫した。
この日のレブロンは、第4クォーターにフィールドゴール15投中11本をミス。『ESPN Stats & Info』によると、11本はレブロンが1つのクォーターで外したショットの本数として、キャリア最多という屈辱的な結果に。
「俺たちはゲームを締めくくることができなかった。そして俺は競争心が強いにもかかわらず、勝負どころで十分なプレーを決め切ることができず、ショットを沈めることさえできなかったんだ」とレブロン。
ヘゾニャが「彼はただショットをミスしただけ」と語ったとはいえ、数多くのショットをミスしたばかりか、終盤のプレーでブロックされてしまったことは、レブロン自身にとっても悔しかったに違いない。