2021.10.27
12月19日(現地時間18日)に行われたロサンゼルス・レイカーズ戦。ブルックリン・ネッツは決勝弾を沈めたディアンジェロ・ラッセルが22得点13アシスト、ジョー・ハリスが19得点、スペンサー・ディンウィディーが18得点6アシスト、ロンデイ・ホリス・ジェファーソンが17得点8リバウンドを挙げる活躍で、115-110で勝利。
ネッツはこの勝利で今季最長となる6連勝。8連敗から右肩上がりで復調し、14勝18敗でイースタン・カンファレンス10位に浮上。絶好調とも言えるチーム状況である。
この試合序盤、ネッツの先発センターを務めるジャレット・アレンがレブロン・ジェームズのダンクを見事なブロックで阻止したことで話題になった。アレンは約20分プレーし、6得点8リバウンド2スティール2ブロックをマークしたのだが、第1クォーター序盤に見せたレブロンへのブロックは強烈だった。
203センチ113キロのレブロンが、重戦車のごとくペイントエリアへ突進し、圧倒的なパワーでリングを強襲した。通常ならば、豪快なワンハンドダンクをたたき込み、ハイライトシーンを彩るプレーになるはずだった。
ところが、アレンが左側から跳び上がり、右腕1本ではじき返したのである。『ESPN Stats & Info』によると、レブロンはこのダンクが1,850本目で、ブロックされたのはわずか9度目。アレンは“レブロンのダンクをブロックした”史上8人目の選手になったという。
キャリア2シーズン目のアレンは、ここまで30試合に出場し、平均27.1分11.9得点8.1リバウンド1.6アシストに1.5ブロックを記録する211センチのビッグマン。開幕戦ではブレイク・グリフィン(デトロイト・ピストンズ)のダンクをブロックするなど、ブロックショットに定評のある選手として知られる20歳である。
アレンは試合後、『ESPN』へ「ブロックすればハイライトになるけど、ブロックできずにダンクされてもハイライトになる。だから僕は、ただ跳び上がってリムを守っただけさ」と語っていた。
とはいえ、相手は世界最強プレーヤーのレブロン。試合序盤にクリーンブロックをお見舞いしたことは、アレンにとっても爽快だったことは間違いない。それはこの言葉からも十分表れている。
「とんでもないリストに入ることができたね。彼は信じられないほどすばらしい選手なんだから。僕は(レブロンのダンクをブロックする)チャンスをモノにしたんだ。今後もずっと、このリストに残るだろうね」。
一方のレブロンは、「彼は20代で、俺は30代。だから彼よりもちょっとばかり身体を温めるのに時間がかかるのさ。まぁでも、それは仕方ない。彼はショットブロッカーだ。ブロックすべき選手だからね。たぶんSNSで話題になるだろうけど、まぁいいさ」というコメントを残している。
この試合でレブロンは、ゲームハイとなる36得点13リバウンドに8アシスト。キャリア16シーズン目の33歳ながら、この男のパフォーマンスは相変わらずハイレベルだった。
また、ブロックを浴びた後はアレンと正対した際にダブルクラッチで交わすなど、抜群のアジャストを見せていたことも付け加えておきたい。
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