「今後もできる限り勝ち続けていきたい」と意気込むカリー
3月25日(現地時間24日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズは121-114でデトロイト・ピストンズを下し、今季50勝目(23敗)に到達した。
これにより、ウォリアーズは2013-14シーズンから6シーズン連続で50勝以上を達成。ピストンズ戦でゲームハイの26得点を記録したステフィン・カリーは、「正直な話、なんだか現実とは思えないね」と開口一番に『ESPN』へコメント。そしてこう続けた。
「NBAの試合に勝利することはどれだけハードなことか。さらにチャンピオンシップを勝ち取ること、そして勝ち続けていくことは本当に大変なことなんだ。数多くのタレントを集めないといけないし、毎年ベストなチームとなるべく一緒にプレーしなければならない。これはフロントやコーチングスタッフといったチームに関わるすべての人たちのお陰さ。僕らがこれまでにやってきたことに対して、僕は心から感謝しているし、今後もできる限り勝ち続けていきたいね」。
カリーやクレイ・トンプソンらと共に、過去6シーズンすべてで主力を務めるドレイモンド・グリーンも、6シーズン連続50勝以上について「俺たちが近年チームとして成し遂げてきたことは、本当に特別なこと」と言及。
「俺たちはウォリアーズというスペシャルな組織、コーチングスタッフ、オーナーシップ、フロントオフィス、そして選手たちと共にこの偉業を成し遂げるチャンスを得たんだ。だからこそ、毎日やるべきことを着実にやってきたのさ」とこれまでのことについて振り返った。
4シーズンのスパンで歴代最高の戦績を誇るウォリアーズのプレーオフは必見
14-15シーズンからウォリアーズの指揮を執り、ここまで勝率78.5パーセント(314勝86敗)と、歴代最多勝率を記録するスティーブ・カーHCは言う。
「これまでこのチームの選手たちが、フィジカル面や感情面、精神面で多大な労力を注ぎ、タイトルを獲得して死守してきたか、そしてトップの座を守るためにどれほどのことをやってきたかを理解するのは、誰にとっても難しいに違いない。本当に難しいことなんだ。マブス戦(現地時間23日)に大敗したけれど、このチームはいつだってその分を挽回することができる。彼らはとてつもないほど高いプライドを持ってるんだ」。
カリー、トンプソン、グリーンという基盤の上に、ケビン・デュラント、デマーカス・カズンズというオールスター選手たち、さらにはアンドレ・イグダーラやショーン・リビングストンといった有能なロールプレーヤーたちを擁するウォリアーズは、まさに歴史的なチームである。
昨季までの4シーズン(レギュラーシーズンとプレーオフの合算)において、ウォリアーズは驚異の328勝83敗、勝率79.8パーセントという前人未到の好戦績を残している。4シーズンというスパンで、NBA歴代トップにランクしているのだ。「彼らがここ4シーズンに成し遂げてきたことは特筆すべき」とカーHCが主張するとおり、ウォリアーズは歴代最高級のチームを体現していると言っても過言ではない。
はたして、開幕まで1か月を切った今年のプレーオフで、ウォリアーズは史上4チーム目の3連覇を達成することができるのか。本命不在となったイースタン・カンファレンスの覇権争い以上に、今年のプレーオフで最も注目されるべきポイントは、やはりウォリアーズ3連覇の行方だろう。