ハワードの269本を抜き去り、1シーズン275本の新記録を達成したゴベア
3月26日(現地時間25日)に行われたユタ・ジャズとフェニックス・サンズによる一戦は、デビン・ブッカーの59得点も実らず、ジャズが125-92で大勝。出場した全12選手が得点を挙げる猛攻で、ジャズはサンズを寄せ付けずに今季44勝目、ここ8試合で7勝目を挙げている。
ジャズはルディ・ゴベアが27得点10リバウンド2ブロック、デリック・フェイバーズが18得点8リバウンド5アシスト2ブロック、リッキー・ルビオが18得点6アシスト、ジョー・イングルズが14得点7アシスト、ドノバン・ミッチェルが10得点をマーク。
この試合で6本のダンクをたたき込んだゴベアは、今季合計275本(平均3.7本)に到達。これにより、1997-98シーズンに『Elias Sports』が統計開始後、1シーズンとしては最多本数となった。
これまでの最多記録は2007-08シーズンにオーランド・マジックのドワイト・ハワード(現ワシントン・ウィザーズ)が記録した269本。ゴベアは今季残り8試合の時点でハワードの記録を塗り替えた。
📹| @rudygobert27 ⤵️
27p | 10r | 2b | 81 fg% pic.twitter.com/cDRuY8C5GT
— Utah Jazz (@utahjazz) March 26, 2019
惨敗を喫するも、キャリア2度目の50得点ゲームを達成したブッカー
一方のサンズは、ブッカーが約41分のプレータイムでフィールドゴール34投中19本(うち3ポイントは8投中5本)、フリースロー17投中16本を決めて今季最多の59得点に4リバウンド4アシストの大暴れを見せるも、スコアラー不在というチーム状況を象徴する結果に。
新人ビッグマンのディアンドレ・エイトン(9得点7リバウンド2スティール)こそ出場していたものの、今季平均18.0得点を記録するTJ・ウォーレンをはじめ、サンズ加入後16.9得点のケリー・ウーブレイJr.、11.1得点のタイラー・ジョンソンがジャズ戦を欠場。この試合で2ケタ得点を挙げたのはブッカーのみとなってしまった。
『Elias Sports』によると、ブッカーは1試合50得点以上を挙げながら、所属チームが30点差以上の惨敗を喫してしまった史上初の選手に。また、50得点以上を挙げた試合でチームメートがいずれも1ケタ得点で終わったことで、デイビッド・ロビンソン(元サンアントニオ・スパーズ)、コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)に続く史上3人目の選手となった。
キャリア4年目のブッカーは、なかなか勝ち星に恵まれない悲運のエースとなっているが、その得点力は間違いなくリーグ有数のものを持っている。22歳のブッカーは、17年3月25日(同24日)のボストン・セルティックス戦で当時20歳ながら70得点を挙げており、この日の59得点で通算2度目の50得点ゲームをマーク。
NBA史上、23歳未満で複数の50得点ゲームを達成したのはわずか3人のみ。ブッカーはリック・バリー(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか/7度)、レブロン・ジェームズ(レイカーズ/3度)、カイリー・アービング(セルティックス/2度)に次ぐ史上4人目となり、超エリートクラブの仲間入りを果たしている。