マジックをプレーオフ進出へと後押しするMCW「エナジーを持ち込むのが僕の仕事」

マジックで貴重な働きを見せているマイケル・カーター・ウィリアムズ[写真]=Getty Images

MCWが10日間契約で加入後、マジックは5戦無敗で現在6連勝中と絶好調

 2014年の新人王、MCWことマイケル・カーター・ウィリアムズは、キャリア6年目の今季をヒューストン・ロケッツでスタート。

 ロケッツで16試合(うち先発は1試合)に出場し、平均9.1分4.3得点1.3アシストを記録するも、1月8日(現地時間7日)にトレードでブルズへ移籍後、解雇されてしまう。

 その後、カーター・ウィリアムズは昨季プレーしていたシャーロット・ホーネッツで指揮官を務めていたスティーブ・クリフォードHCが今季所属するオーランド・マジックと3月16日(同15日)に10日間契約を締結。

クリフォードHCはカーター・ウィリアムズのディフェンス力を高く評価している[写真]=Getty Images

「僕にとって、この契約はとても重要なんだ。これから先、僕にどれだけチャンスが訪れるかなんて分からないからね。(10日間契約も)決して当たり前だなんて思っちゃいないよ。だから僕は、すべてのポゼッションでハードにプレーするつもりだし、常に正しいプレーができるようにトライする」と、カーター・ウィリアムズがマジックのウェブサイトへコメントしていた。

 10日間契約を結んだ後、カーター・ウィリアムズは3試合に出場。いずれも15分以上のプレータイムを得て、計9得点14リバウンド7アシスト1スティール2ブロックをマーク。ターンオーバーも3本に抑える堅実なプレーで、マジックの連勝を後押しした。

 するとマジックは、26日(同25日)にカーター・ウィリアムズと2度目の10日間契約を締結。同日に行われたフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で、カーター・ウィリアムズは約20分のプレータイムを得て15得点6リバウンド3アシスト2スティール1ブロックにターンオーバーゼロという申し分ないパフォーマンスを披露し、イースタン・カンファレンス上位チーム撃破に大きく貢献。

 この試合の第4クォーターで、マジックのファンからスタンディングオベーションを受けたカーター・ウィリアムズは「最高だったよ。信じられなかったし、僕にとってとても大切な意味を持つことだと思う。チームメートたちと家族に感謝したいね。ここ何年かの間そういったことがなかったから、本当に最高な瞬間だった。すごく感謝しているよ」とファンへ感謝を示した。

 シクサーズ戦を終えた後に「ベンチからエナジーを持ち込み、ボールプッシュしていく。これこそがこのチームにおける僕の仕事なんだと思ってる。僕はこういったことを遂行するためにここへ来たのさ」と『AP』へ明かしたカーター・ウィリアムズ。2012年以来初のプレーオフ進出を目指すマジックは、この男が加入してからここまで5戦無敗、現在は今季最長の6連勝と波に乗っている。

 3月28日(同27日)終了時点でイースト8位のマジック(37勝38敗)が、このままプレーオフレースを逃げ切ることができれば、カーター・ウィリアムズへの評価も高くなるに違いない。

アグレッシブなプレーでマジックに勢いを持ち込んでいるカーター・ウィリアムズ[写真]=Getty Images

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