プレーオフのような雰囲気の中でセルティックスがイースト上位チームを下す
3月30日(現地時間29日)、ボストン・セルティックスのホーム、TDガーデンで、セルティックス対インディアナ・ペイサーズの試合が行われた。
イースタン・カンファレンスでプレーオフ出場が決まっている両チームだが、シード順争いを繰り広げているだけに、この試合はマストウィンの様相で終盤まで競り合う展開に。
特にペイサーズ2点リードで迎えた最終クォーターは終始6点差以内の緊迫したゲームとなった。そして残り4分36秒にダレン・コリソンがプルアップジャンパーを沈めてペイサーズが2点差まで迫ってからは、3点差以内の攻防を繰り広げた。
残り4分にボーヤン・ボグダノビッチのレイアップでタイスコアになると、セルティックスはカイリー・アービングとマーカス・スマートが加点してリードを奪い、ペイサーズがサディアス・ヤングとコリソンのショットで追い上げる。
そしてゲームは最終盤。112-112の同点で迎えた場面でカイリーが残り0.5秒にフローター気味のレイアップを放り込み、激戦に終止符。最終スコア114-112でセルティックスが勝利した。
両チームは45勝31敗で並んだものの、直接対決の戦績で2勝1敗としたセルティックスがイースト4位に浮上。4月6日(同5日)にもう1試合残されているものの、この順位のままプレーオフに突入すれば、セルティックスがホームコートアドバンテージを手にすることとなる。
ホームで接戦を制したセルティックスでは、カイリーがゲームハイの30得点に5アシスト3スティール、アル・ホーフォードが19得点7リバウンド3ブロック、ジェイレン・ブラウンが16得点、アーロン・ベインズが13得点13リバウンド、ジェイソン・テイタムとゴードン・ヘイワードがそれぞれ11得点、スマートが6アシスト4スティールを記録。
殊勲の働きでチームを勝利へと導いたカイリーは「今夜のゲームは、プレーオフと呼んでもいいほど間違いなくすごいものだった。(もし負けていたら)ホームコートアドバンテージも危うかった。彼らとはもう1試合あるけど、この調子をキープして残りのレギュラーシーズンをプレーしていきたいね」と語った。
セルティックスは27日(同26日)のクリーブランド・キャバリアーズ戦に勝利するまで、プレーオフ進出を決めているフィラデルフィア・セブンティシクサーズやプレーオフ出場争いをしているシャーロット・ホーネッツに敗れるなど4連敗を喫していただけに、イースト上位チームを破ったことは大きな収穫となったはず。
一方のペイサーズでは、ボグダノビッチが27得点、ヤングが18得点9リバウンド4アシスト、マイルズ・ターナーが15得点11リバウンド、コリソンが12得点7アシスト、ベンチからはTJ・リーフが12得点、ドマンタス・サボニスが11得点8リバウンドを挙げるも惜敗。
「両チームが何かのためにプレーしようとトライしていたから、今夜の試合は(プレーオフのような)いい雰囲気だったんだと思う。少なくともね」とコリソン。エースのビクター・オラディポが今季絶望となる中、ペイサーズは粘り強いプレーを見せており、決して侮れないチームとしてプレーオフを迎えることが期待されている。