ふくらはぎの負傷で欠場していたこともあり、キングス在籍時から成績ダウン
2月8日(現地時間7日)。ベテランスイングマンのイマン・シャンパートは、トレードデッドラインでサクラメント・キングスからヒューストン・ロケッツへと移籍した。
ロケッツの一員として10日(同9日)のオクラホマシティ・サンダー戦から3試合連続で出場したものの、ふくらはぎの負傷により、その後7試合のうち5試合を欠場。
ここ13試合のうち12試合に出場しているものの、ロケッツ加入後は17試合(うち先発は1試合)で平均18.6分4.0得点2.8リバウンド1.2アシスト。キングスでは主に先発シューティングガードとして平均26.2分8.9得点3.1リバウンド2.2アシスト1.1スティールをマークしていただけに、現時点ではロケッツにフィットしているとは言えない。
4月1日(同3月31日)に地元メディア『The Houston Chronicle』へ掲載された記事の中で、シャンパートは現状について「僕はふくらはぎの負傷により、ベンチで座っていなければならなかったからね。その時は練習もできず、ゲームにも出場できなかったから体重が少し増えたよ。自分の身体を少し適応させていかなきゃいけないね」と明かしている。
プレーオフで出番を増やすためには3ポイントの復調がマスト
現時点でロケッツはウエスタン・カンファレンス3位の49勝28敗。プレーオフ出場こそ決めているものの、4位のポートランド・トレイルブレイザーズ(48勝28敗)とは0.5ゲーム差、2位のデンバー・ナゲッツ(51勝25敗)とは2.5ゲーム差で、まだまだ順位が変動することも考えられる。
2016年にクリーブランド・キャバリアーズで優勝を勝ち取った経験を持つシャンパートは、プレーオフを勝ち抜くうえで主にディフェンス力が期待されているのだが、まずはコンディションを整えること、そしてショットの復調、特に3ポイントの成功率アップがマストとなるだろう。
というのも、3ポイントを多投するロケッツにおいて、シャンパートはここまでわずか28.1パーセントの成功率しか残せていない。これではいくらディフェンスが良くても、プレータイムを確保できるかは不透明だ。
それでも、シャンパートは「僕はそのうち本調子になるさ。プレーオフへの準備はできている」と現状を前向きに捉えていた。一昨季までの3年間、キャブスの一員としてプレーオフに出場したシャンパートは、レギュラーシーズン(33.4パーセント)よりもプレーオフ(36.6パーセント)の方が高い3ポイント成功率を残していた。
ロケッツの一員として迎える今年のプレーオフでも、同様のことが起こるのならば、ベンチから3ポイントとディフェンスに秀でた“3&D”として貢献することができるだろう。
はたして、シャンパートは有言実行することができるのか。ロケッツのベンチ陣にはオースティン・リバースやジェラルド・グリーン、ダヌエル・ハウスJr.という面々がいるため、シャンパートがプレータイムを伸ばすためにはショットの復調がマストとなりそうだ。