史上8チーム目! 今季のバックスが2ケタ得点差の勝利数で45回に到達

今季45度目の2ケタ点差勝利を飾ったバックス[写真]=Getty Images

主力に休息を与える中、プレーオフ出場圏内のネッツ相手に勝利

 4月2日(現地時間1日)に行われたブルックリン・ネッツ戦。ミルウォーキー・バックスはリードチェンジ18回というシーソーゲームの中、ゲームの大半でリードを保持して最終スコア131-121でネッツを下した。

 この試合、エリック・ブレッドソーが29得点5リバウンド7アシスト5スティール2ブロック、ヤニス・アデトクンボが28得点11リバウンドを挙げたほか、ブルック・ロペス(14得点)、スターリング・ブラウン(14得点)、パット・カナトン(12得点)とスターター全員が2ケタ得点。ベンチからはジョージ・ヒルがバックス加入後最多となる22得点を奪取し、勝利に貢献。

ネッツ戦で11投中8本のショットを沈め、シーズンハイに並ぶ22得点を挙げたヒル[写真]=Getty Images

 オールスターのクリス・ミドルトンに加え、トニー・スネル、アーサン・イリヤソバという主力が欠場する中、プレーオフ出場圏内にいるネッツを下し、選手層の厚さを見せつけたバックスは、今季の戦績を58勝20敗としたことで、リーグトップの成績まであと1勝とした。

 イースタン・カンファレンス上位シードでプレーオフ出場を確定したバックスは、大一番に向けて主力へ休息を与えることもできるのだが、アデトクンボは休息ではなくプレーすることを選んだ。

「僕はバスケットボールをプレーするのが大好きだから。僕の辞書に休息という言葉はないんだ。もし僕が健康で、プレーできる状態であり、チームメートたちを手助けできるなら、いつだってコートに出てチームを手助けしていくよ」。

1990年代のブルズや近年のウォリアーズなど、過去7チームはいずれも優勝

 そんなアデトクンボとバックスにとって、頼もしいデータがある。『ESPN Stats & Info」によると、バックスはネッツ戦に10点差をつけて勝利したことで、今季2ケタ得点差で勝利した試合数を45へと伸ばした。これは史上8チーム目の快記録だという。

 これまでにこの記録を残したチームは以下のとおり。
※チーム名は略称、カッコ内はシーズン、回数は2ケタ得点差で勝利した回数

■1シーズンに2ケタ得点差で45勝以上を挙げたチーム
1.レイカーズ(1971-72):50回
2.ウォリアーズ(2016-17):48回
3.バックス(1970-71):47回
4.ブルズ(1995-96):46回
5.ブルズ(1996-97):45回
-.セルティックス(2007-08):45回
-.ウォリアーズ(2014-15):45回
-.バックス(2018-19):45回

 これまでに45回以上を達成したチームは、該当のシーズンにそれぞれ優勝している。ベテラン中心のチーム、あるいはオールスター級の選手が複数そろったチームが多いことは間違いない。

2014-15シーズン。ウォリアーズは新任カーHC(左)とカリー(右)を中心にプレーオフを勝ち上がって優勝した[写真]=Getty Images

 しかしながら、今季のバックスを優勝候補の本命と呼ぶ者は皆無に等しい。3連覇を狙う王者ウォリアーズがその筆頭だからだ。とはいえ、そのウォリアーズが14-15シーズンにプレーオフを迎えるうえで、優勝候補の本命に挙がっていたわけではない。ステフィン・カリークレイ・トンプソンドレイモンド・グリーンを擁していたとはいえ、当時はプレーオフの経験が少なかった。だがこのシーズンに就任したスティーブ・カーHCの好采配もあり、見事優勝を飾っている。

 バックスの指揮官マイク・ブーデンホルザーHCとカーHCを単純に比較したところで、バックスが今季優勝できるかどうかは分からない。それでも、今季のバックスはリーグの中でも極めて相手チームを圧倒していることは確かなようだ。

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