「キャリス・ルバートはXファクターのような選手」とネッツの指揮官が言及

ネッツのゲームチェンジャーとしてベンチから登場するルバート[写真]=Getty Images

一時は今季中の復帰も危ぶまれた中、復帰後ゲームチェンジャーとして躍動

 4月14日(現地時間13日)に行われたフィラデルフィア・セブンティシクサーズとのプレーオフ、ファーストラウンド初戦。ブルックリン・ネッツは上位シードのシクサーズに試合全体で約7分しかリードを許さず、見事な勝利を挙げた。

 この試合でディアンジェロ・ラッセルが26得点、スペンサー・ディンウィディーが18得点を挙げたのだが、ケニー・アトキンソンHCはベンチから23得点をマークしたキャリス・ルバートを「彼はXファクターのような選手。ベンチから出てきてゲームの流れを変えることができるんだ」と語っていたので紹介したい。

 ネッツのスコアラーとして台頭していたルバートは、昨年11月13日(同12日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で右足を負傷し、長期離脱の可能性もあった。15日(同14日)に地元メディア『The New York Post』へ掲載された記事の中で、アトキンソンHCはこうコメントしている。

「我々には分からなかった。『彼が今季戻ってくることができるのか? すぐにチームへ復帰できるのだろうか?』とね。正直、私は疑っていた。期待してはいたんだが、『オーケー。我々は今できることをやろう。来年キャリスが戻ってきたら、きっとすばらしいチームになるだろうな』と思っていた。でも、このタイミングで彼が健康体でプレーできていることは非常に大きいことだ」。

 2月9日(同8日)のシカゴ・ブルズ戦で復帰したルバートは、主にディンウィディーと共にベンチメンバーへと役割を変え、得点力をもたらした。シーズン全体では平均13.7得点だが、ケガで戦線離脱するまでの14試合中9試合で19得点以上を挙げていたスコアラーがベンチに控えていることは、ネッツにとって大きな強みになっていると言っていい。

「復帰後はちょっと苦しんでいた。彼がどのくらい調子が悪かったと感じていたか、私には分からない。フィジカルに関する感覚を取り戻せていなかったのかもしれない。だが私はそうは思っていない。彼はただ、我々に圧力をかけられていただけなんじゃないかな」とアトキンソンHCは分析していた。

 すばらしいパフォーマンスでプレーオフ初戦を終えたルバートとネッツは、16日(同15日)に第2戦を迎える。シリーズのXファクターとして、ルバートが好調をキープできるのか。シクサーズとのシリーズにおいて、大きなポイントになりそうだ。

シクサーズとのシリーズでネッツ勝利のカギを握るルバート[写真]=Getty Images

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