2019.05.02
4月14日(現地時間13日)、約2か月間におよぶ激闘、NBAプレーオフ2019が幕を開けた。今プレーオフ初戦は、イースタン・カンファレンス第3シードのフィラデルフィア・セブンティシクサーズと、第6シードのブルックリン・ネッツによる一戦。
シクサーズのホーム、ウェルズ・ファーゴ・センターで行われたファーストラウンド初戦。ゲームの主導権を握ったのはアウェーのネッツだった。2015年以来初のポストシーズンに臨んだネッツは、今季オールスターに代替選出されたディアンジェロ・ラッセル、キャリス・ルバート、スペンサー・ディンウィディーを中心に攻め立てる。
一方のシクサーズは欠場もウワサされた大黒柱ジョエル・エンビードもコートに入り、ベン・シモンズ、ジミー・バトラー、トバイアス・ハリス、JJ・レディックによるベストなスターターで臨むも、第1クォーター終了時に22-31と、ネッツを追いかける展開に。
シクサーズは最初の11本の3ポイントをミスするなどアウトサイドシュートに精度を欠く。対するネッツは序盤から好調に長距離砲を沈めていき、バックコート陣がゲームをコントロール。フリースローでも26投中24本(成功率92.3パーセント)とほぼ確実に決めて得点を重ねていき、第3クォーター終了時点で11点をリード。
第4クォーター終盤にシクサーズが点差を縮めたものの、このクォーターはほとんどの時間帯でネッツが2ケタ得点差をつける展開で、最終スコア111-102で先勝。
ネッツではラッセルが26得点、ルバートが3本すべての3ポイントを決めるなど23得点、ディンウィディーが18得点とガード陣が躍動。さらにジョー・ハリスが13得点、エド・デイビスが12得点16リバウンド、デマーレイ・キャロルが11得点6リバウンド3スティールとバランスよく加点。
「僕はこのチームのオフェンスを信頼している。それがあるあらこそ、僕らはよりよい選手になれるんだ。コーチ(ケニー・アトキンソンHC)がシーズン序盤にルーティーンとオフェンスのパターンを練り上げてくれた。それ以来、流れるようにできているよ」とラッセルは『AP』へコメント。
アトキンソンHCは「シーズン序盤、特に我々が苦しんでいた時であれば、今日のような試合を落としていたかもしれない」とチームとしての成長を実感していた。
初戦を落としたシクサーズでは、バトラーがゲームハイの36得点に9リバウンド2スティール2ブロック、エンビードが22得点15リバウンド4アシスト5ブロック、ボバン・マリヤノビッチが13得点をマーク。
だがレディックは約23分のプレータイムで6ファウルの退場、ハリスが7リバウンド6アシストを挙げるもわずか4得点、シモンズも9得点と不発。
「僕らは正しいピースをいくつも手にすることができた。この調子でいきたいね」とラッセルが口にしたように、ネッツは勢いづくばかり。シクサーズは16日(同15日)に行われる第2戦でリベンジしたいところだ。
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