2019.05.15
4月30日(現地時間29日)に行われたトロント・ラプターズとのイースタン・カンファレンス・セミファイナル第2戦。フィラデルフィア・セブンティシクサーズは試合の大部分でリードし、最終スコア94-89で勝利。シリーズ戦績を1勝1敗のタイとした。
シクサーズは2012年11月以来、ラプターズとのホームでは14連敗と相性が悪かった中、プレーオフという重要な舞台で見事連敗をストップ。
この試合でチームトップの30得点に11リバウンド5アシストを奪い、勝利の立て役者となったジミー・バトラーは、「俺たちはこの地で何年間勝利していなかったかなんて気にしちゃいない」と言い放ち、勝利を喜んでいた。
シクサーズは第1戦で45得点を奪われたカワイ・レナードにこの日も35得点を許し、残り46.0秒には1点差まで詰め寄られたものの、バトラーが第4クォーターだけで12得点を奪取。残り24.0秒にはジョエル・エンビードがスピンターンから見事なフェイクでディフェンダー2人を跳ばせてフックショットを放り込むと、残り3.0秒にはトバイアス・ハリスがダメ押しとなるフリースロー2本を決めてラプターズの追い上げを振り切った。
第1戦では10得点に終わっていたバトラーに対して、ラプターズのニック・ナースHCは「ジミー・バトラーはゲームを支配する男。彼がこのままシリーズで黙っていることはないと思っていたよ」とコメント。
そんな中、試合を終えたバトラーは、『ESPN』へ「俺はスリーを放つのは好きじゃない」と告白。第2戦では10投中4本決めたものの、それでも今年のプレーオフでは成功率29.2パーセントと不発だった。「俺は今後も正しい方法でプレーし続けていくよ。オープンならば3ポイントを放つし、そうでなければチームメートへパスしていく。俺はいつだってオープンな選手を探しているから」とバトラーが今後について意気込みを語った。
ラプターズによる激しいディフェンスもあって、シクサーズはこのシリーズで3ポイントが不振に陥っている。第2戦終了時点におけるチーム全体の3ポイント成功率はわずか31.3パーセント。成功率40パーセントを超える選手は皆無で、3ポイントを放った7選手のうち、成功率35.0パーセントを超えているのはジェームズ・エニス三世(37.5パーセント)とJJ・レディック(35.0パーセント)のみ。
スコアリングだけでなく、ゲームメイクもこなせるバトラー。第2戦終盤にはエンビードのフックショットをアシストしており、正しいプレーを見せたと言っていいだろう。3日(同2日)に行われるシリーズ第3戦でも活躍が期待されている。
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