2019.05.06

レナードがエンビードの上から値千金の3ポイント! ラプターズが2勝2敗に持ち込む

決勝弾を含むゲームハイの39得点を奪った②レナード[写真]=Getty Images
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「これまでにすばらしい選手たちから学んできたことを活かせた」とレナード

 5月6日(現地時間5日)、トロント・ラプターズ(1勝2敗)とフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(2勝1敗)によるイースタン・カンファレンス・セミファイナル第4戦が、シクサーズのホーム、ウェルズ・ファーゴ・センターで行われた。

 ラプターズではシリーズ平均23.3得点を記録するパスカル・シアカムが右ふくらはぎを痛めた状態で出場。シクサーズではシリーズ平均20.3得点を挙げているジョエル・エンビードが体調不良の中、プレーすることとなった。

第3戦で33得点を挙げたエンビードは体調不良の中で出場するも、11得点とブレーキ[写真]=Getty Images

 2連敗を喫していたラプターズは、「我々はこれまでと異なるメンタリティーでこの試合に臨んだ」というニック・ナースHCの言葉のとおり、カワイ・レナードだけでなくマルク・ガソルカイル・ラウリーらが積極的にショットを放ち、シクサーズと渡り合っていく。

 シクサーズではジミー・バトラーJJ・レディックトバイアス・ハリスらがけん引し、75-75で迎えた第4クォーターは僅差の展開で進んでいった。

 残り3分48秒にレナードのプルアップジャンパーでラプターズが4点リードすると、シクサーズはバトラーのフリースロー2本、レディックの長距離砲が決まって残り2分7秒に1点差まで追い上げる。

 だが残り1分1秒。レナードがエンビードの頭上からクイックリリースでステップバック3を放り込んで4点差とすると、ハリスのショットミスをはさんでダニー・グリーンがフリースロー2本を確実に沈めて6点差へと引き離して勝負あり。最終スコア101-96でラプターズが勝利した。

 ラプターズでは「僕はこれまで、すばらしい選手たちのプレーを見て学んで成長してきた。キャリア初期にいいチーム(サンアントニオ・スパーズ)でプレーできたことが幸運だった。その経験が今日は活かされたと思う」と語ったレナードがゲームハイの39得点に14リバウンド5アシストと殊勲の働き。

 エンビードの上から沈めた決勝3ポイントについては「ピック&ロールの際に、彼らがスウィッチしてきたんだ。エンビードはいいディフェンダーで、長さもある選手だから、ステップバックしてスペースを作ってから放ったんだ」と振り返った。

 また、この試合ではレナードだけでなく、ガソルが16得点5リバウンド、ラウリーが14得点6リバウンド7アシスト、サージ・イバカが12得点9リバウンド3ブロック、グリーンが11得点2スティール。シアカムはフィールドゴール10投中8本をミスする不振の中、フリースローを6投中5本決めて9得点に3スティールをマーク。

 一方、敗れたシクサーズではバトラーが29得点11リバウンド4アシスト、レディックが19得点、ハリスが16得点6リバウンド3スティール、ベン・シモンズが10得点5リバウンド4アシスト2スティールを奪った。

 だが、第3戦で33得点を荒稼ぎしたエンビードは体調不良とファウルトラブルが重なり、フィールドゴール7投中成功わずか2本の計11得点。8リバウンド7アシスト2スティール2ブロックと数字こそ残したものの、本調子でプレーできず。

 8日(同7日)にラプターズのホーム、スコシアバンク・アリーナで行われる第5戦へ向けて「俺たちはもっと謙虚にならなければいけない」と明かしたバトラー。勝利チームがシリーズ突破へ王手をかける第5戦は、両チームにとって大一番となりそうだ。

それぞれのチームでトップの得点を挙げたレナード(右)とバトラー(左)。第5戦でもスコアリングショーを見せてくれることだろう[写真]=Getty Images

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