2019.05.10
フィラデルフィア・セブンティシクサーズとのイースタン・カンファレンス・セミファイナルを繰り広げているトロント・ラプターズは、初戦を制したものの、翌第2戦から2連敗。
5月3日(現地時間2日)に行われたシリーズ第3戦ではジョエル・エンビード(33得点10リバウンド5ブロック)やジミー・バトラー(22得点9リバウンド9アシスト)の活躍を許し、1度もリードを奪えずに95-116と大敗を喫し、1勝2敗でシリーズをリードされてしまった。
ラプターズではエースのカワイ・レナードがシリーズトップの平均37.7得点に7.3リバウンド3.7アシストをマークしており、フィールドゴール成功率60.9パーセントという驚異的な数字を残しているものの、そのほかではパスカル・シアカム(平均23.3得点)、カイル・ラウリー(平均12.0得点)しか平均2ケタ得点には達しておらず、レナードへの負担が大きいというのが現状である。
司令塔役を務めるラウリーもそのことを十分に認識しており、第3戦終了後に「俺たちは彼(レナード)をヘルプしなきゃならない」と『ESPN』へ語ると、さらにこう続けた。
「試合中、俺は文字どおりそのことを皆へ言ってたんだ。彼は今、オフェンスとディフェンスの両面で可能なかぎりすべてのことをこなしている。俺自身も十分に手助けできていないんだ」。
ラウリーはシクサーズとの3戦を終えてシリーズ平均12.0得点4.3リバウンド6.0アシスト。フィールドゴール成功率は35.1パーセント、3ポイント成功率はわずか14.3パーセントと不振に陥っている。
シアカムはレギュラーシーズン(平均16.9得点)を上回る奮闘を見せている中、ラウリーにはさらなる奮起が求められる。「俺はもっといいプレーをしなければならない。すべてにおいてね。もっと得点しなきゃいけないし、オフェンス面でプレーを向上させる必要がある」とラウリーは言う。
6日(同5日)に行われる第4戦以降、ラプターズが盛り返すためにはラウリーの活躍がマストとなる。そのことはラウリー自身も理解しており、今後に向けてこんな言葉を残している。
「もし俺が望むレベルのパフォーマンスに近づけば、シリーズの流れが変わるかもしれない。今シーズンはアップダウンが激しかったけど、いいプレーができるようにしたい。それが日曜日(第4戦)になるといいね」。
はたして、ラウリーは今後レナードを手助けし、ラプターズを勝利へと導くことができるのか。ベン・シモンズやバトラーといった屈強なディフェンダーたちを相手に応戦できるか注目だ。
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